02 47都道府県ヒッチハイク編

本土最東端

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「すいません」の一言で目を覚ました。最近はこのパターンが多い。

まだ夜明け前で暗く、昨夜からの霧雨が降り注いでいる。声を主はヘルメットをかぶったおじさんだ。

「ここ入り口なんで、6時までに移動してもらえます」

とずいぶんと控えめに言われた。入り口に寝ている野宿者など「どけっ」とか「行け」の命令形でことが足りるのに丁寧な物言い、人のよさそうな男性だ。

昨日の夜更けに雨が降り始め「夜から朝にかけては誰も来ないだろう」とたかをくくり交通整備役場の玄関の軒下に寝ていたのだ。役場の前に横になるとは我ながら野宿場所に節操が無くなってきている。そのうち警察署の前が安全とか言って野宿し始めるかもしれない。

おじさんに6時と言われたので時計に目をやると今は5時前。「一体この時間に何をするの??」などと少し疑問が沸いたが、理由はともかく入り口に寝ている私の方が明らかに悪い。

「ハイ、明るくなったら移動します」と明るく答え、時計を気にしながら再び横になった。6時前から薄明るくなり、視界が利くようになる、ついていることに霧雨も止んだ。。昨日の夜から何も食べていないのでずっと前に貰った鹿の肉の缶詰を開けて食べる。全然足りない。それから早速、雨もまだ乾かない路上に立った 「こんな、早朝にヒッチハイクしてもいいの?」疑問を抱きつつ待つこと20分工事現場に向かうと言うトラックが止まってくれた。そのトラックに下ろしてもらった所でまたボードを揚げる。なんとボードを出して一台目のトラックがいきなり止まってくれた。雨上がりの北海道を快調に進む。

「本土最東端」納沙布岬

釧路から根室に向かう途中、濃い霧が出てきた。その時に乗せてもらっていたクベさんが言うにはここでは珍しくなく、夏はいつも霧が出るとのことだ。「霧の摩周湖」と言うフレーズが頭にすぐ浮かぶくらいだから北海道の東部は霧が発生しやすいのだろう。

クベさんに乗せてもらい本土最東端の岬、納沙布岬に到着。この本土の端めぐりも南西東と三つ目、これで残すは最北端のみだ。折角の最東端の地も霧が出ていて、見晴らしは良くない。

岬で霧がかかっていると何だか暗いイメージになる。ここも断崖になっているので一人で来たらフラフラと吸い込まれてしまうかも。天候のよい日ならば北方領土の島々が見えるらしい。今日は霧も濃いが、加えて風も強い、やたらに寒く感じた。ここはさっさと立ち去りたい。

しかし既に辺りは薄暗い。「今日はここで野宿か~」と半ば諦めモードで路上に立っていると東京から休暇で北海道に来ている三浦さんカップルが止まってくれた。何だかさわやかで明るいカップルで車内で盛り上がってしまった。

三浦さんの車から降ろしてもらった所から「もうちょっとだけヒッチハイクしてみるか」とよいポイントを探して歩いていると、後方から

「お兄ちゃんどこいくの??」

と威勢よく声をかけられる。「えっ」と振り返ると作業服を着た50代くらいの男性がニコニコしながらこっちを見ている。「さっき、車(三浦さんの)から降りるのを見ててヒッチハイクって分かったんだよね~」と男性は言う。

ちょうど、帰宅と私の進む方向が一緒だったので乗せてもらえることになった。車内で野宿の話などしてると「今日は家の事務所に泊まっていいよ」と嬉しいお誘い。今日の夕食は持っていた貝柱を二つ。お腹が空いて目が回りそうだが、屋根付き、テレビ付きで安心出来たのでグッスリ眠れた。

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