香港

雨も降らず順調に進んで中国と香港を繋ぐ深センに昼前に到着。

この街は香港の影響で急激に成長し、貧富の差が開き、治安が中国一が悪いとの噂がある。

近年に発展したと言うだけあって、確かに街並みは近代的で、ガラス張りの高層ビルが立ち並び、中国では珍しく街路樹もすごく整えられている。

全体的に新しい街に見える。

想像以上に発展していた深セン
【写真】想像以上に発展していた深セン

昼間のせいか「危険」という感じは特にしない。上海の石田君にもらったガイドブックに載っている地図を見ながら、イミグレーションを探した。

一度も迷うことなく簡単にイミグレーションが見つかった。

しかし問題はここからだ。香港へ自転車ごと渡れるか?イミグレーションの建物は2階で階段を上らねばならないが、その階段にはスロープが付いている「これって自転車でもいけるじゃないか」と期待が強まる。

イミグレーションの周りから混雑していたが建物の中もかなり人が多い。

もし、自転車で通過できないならば、すぐに注意されるはず

人混みの中を自転車を押して歩く、すぐさま公安員が目の前に現れ

ダメ、ダメ自転車は

という仕草をしたので

やっぱり自転車はダメなのか・

とあきらめムードになるが・・・よく見ると今、行こうとしていた道は、同じ建物内でも駅に向かう道、よく見るともう一方に「香港」と書かれた通路がある。

方向転換し自転車を押してそちらに向かうと、やはり公安員が現れて

これはダメ」 と自転車を指差して言う。

とりあえず自分の意志を伝えねばと紙に

私は香港に行きます」と書いて見せる、すると今度は

そうか、どうぞ

と手で「こっちだ」と案内してくれる。

おっ、行けるのか?」通路を進むと完全にイミグレーションのビルに入ったが今度は誰も注意して来ないし、何も言われない、屋内は大勢の係員がいるにもかかわらず。

もしかして、行ける?」外国人用の長い列に自転車ごと並ぶ、周りをみても自転車で並んでいる人はいない。

自転車と一緒に列に並んでも何も言われないということは「自転車通過オッケー」のサインだった。

列が進み、出国のカウンターの前で自転車と待つ、それまでの心配とは裏腹に何事もなく出国手続きが終わった。

出国手続きが終わると、渡り廊下を通って香港側に向かう。

恐らくここの真ん中が国境にあたるのだ、ちょっと途中で自転車を止め、記念撮影。

丁度国境で写真撮影
【写真】丁度国境で写真撮影

香港側の入国審査も問題なく終了。

元来香港は中国なのだからこんな国境があるのはおかしいのだ。

通路はエスカレーターに繋がっていて自転車と一緒にエスカレータに乗り登る。

とイキナリ駅の構内に出た。

構造が全く分からん。

道を走り出すとその違いに驚いた。

まず香港は左側通行。

今まで中国は右側通行だったので左側を走ると、逆走しているような違和感に囚われる。

それから中国側ではうるさくて仕方なかった車のクラクションが全く聞こえないし「どけどけ、あぶねーぞ!」と鳴らされることもない。

更に走っている車がみな静かだ、本土のように黒鉛を撒き散らしながら走るトラックなどない。

思っていた以上に大都会な香港
【写真思っていた以上に大都会な香港】

整備がいいのか、運転手のマナーがいいのか。きっとその両方だ。

慣れない左側通行と地図がないので進むのに予想以上に時間がかかる。

香港に入ったのは3時ちょい過ぎだったが6時過ぎても九龍に着かない。

近そうに見えて九龍は遠い

思っていた以上に大都会な香港
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