「パサン」さんに教えてもらった登山会社を皮切りに、登山組織の会社を訪れている。
2003年度に発刊された英語の登山雑誌からエベレスト登山をオーガナイズする会社を探しかたっぱりしから訪問する。
カトマンズには個人経営？と思うような小さな会社から、キチンと大きなオフィスを構えた大きな登山会社まで大小様々ある。
最初に訪れた会社で提示された、エベレスト登山にかかる費用はなんと55000ドルだった。桁を一つ間違えたかと思ったが、5500ドルではなく、55000ドルだ。円に換算しておよそ600万円（2004年当時）。
「高い」「高額だ」とは聞いていたが、この金額を聞いて唖然ととした。エベレスト登山の第一関門は登山技術でもない、体質でもない、この登山費用だ。
日本やアメリカの会社でこの費用ならありえそうだが、一日5ドルで生活できるこのネパールでこの金額は一軒家を購入するよりも高い。とてつもなく高額だ。大まかな内訳を聞くと
・エベレスト入山料
・ベースキャンプ滞在費（2ヶ月）
・ルート工作シェルパ代
・共有ルート使用料
・荷物運搬費
・酸素ボトル
・ゴミの処理代
などが含まれるというのだ。詳細を書いたものを貰ったが、幾つか「何？？」という様なものまで記載されていた。
例えば「エベレスト入山管理局者の装備」などである、これはエベレストの入山を管理している政府の役人のための装備だというのだ、これをわざわざ個人が払う必要があるのか？
また知人の紹介で先日訪れた、小さな会社は10000ドルと提示してきた。しかしこの会社は今までエベレスト登山を組織したことがなく「君が始めて」と言われた。
他の会社で入山料だけで「10000ドル」はすると聞いていたので、明らかにおかしい料金設定だ。やはり実績のない会社は不安である。
カトマンドゥで登山会社訪問の日々が過ぎる。
