10カスピ海横断編

レジャーランド

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朝4時起き、まだ誰も起きていないかと思ったら、暗闇の中、山さんが起きていて驚いた。

鍋に水を入れてお茶を沸かす、朝の暖かい一杯が体を目覚めさせる。

イラン8月の日中は焼かれるような暑さだが、この時間は肌寒いくらいだ。船の側に荷物を運び、まず船を水面に浮かべる。

宮君が船を抑えている間に我々が荷物を素早く積み込む。けい君がいかりを外し船を押し出しそれと同時に自分も船に乗る。まだ出港から一週間しか経っていないが、皆慣れてきたようで動きがスムーズだ。

出港と共に辺りがゆっくりと明るくなる、今日も波がない穏やかで滑らか水面だ。

船を漕ぎ始めてから朝食を食べる、イランのナンと呼ばれるパンとバターとチーズだ。

今日はいつもと逆に陸の方から微風があり、船頭が左に振られて行くので漕ぎ手は時々船の船頭を右に調節してやらないと船は真っ直ぐ進んでいかない。左右を5回漕いだら、右側だけ1,2回漕ぐといった具合に。

全員が一度漕いで、それから昼食の準備をする。大抵山さんがおいしい食事を作ってくれる。食事を作るために鍋に集中すると船酔いになりやすい。今日は私もお手伝いしたが、ゆれる船の上の調理は大変だ、塩を器を持ち、塩出そうとするだけ気分が悪くなりそうだ。何とか米を炊き、それを炒めてチャーハンになった。

午後になったが波があまり出てこない、まだまだ進めそうだと思っていたらモーターボートが近づいて来た。「水上警察」とかと、全員のパスポートを用意すると

「ちょっと陸に来ないか?」

と誘われた、

「警察が招待するか?」

と思ったが、面白そうなので着いて行く。よくよく話をすると彼らは警察の様な制服を着ているが、水上レジャーランドの警備員だという。

確かに着いたところはカヌーや、小さいボートが置いてあるレジャー施設だった。停泊すると「こっちへ」と呼ばれ、テーブルにお茶やお菓子を並べてくれる。

ありがたいのだが、ここは少し高級感のある施設なので、私達の様な漂流者には少々居心地が悪い。

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