やはり建物の中は暖かい、とは言え明け方は寒くて寝袋の中で丸くなる。
12畳位の広さがある倉庫なのに、私の体温のせいか窓ガラスが曇っている。
昨日聞いた話ではここは標高1420mらしいから、外で寝るのなら相当な寒さを覚悟しなければならないだろう。
荷物を詰め出発の準備をする、朝食は昨日ファティさんにもらったハザルナッツのお菓子をかじった。
倉庫に鍵をかけて、昨日言われた場所にカギを置く。外気は室内よりだいぶ寒い、道に出るとすぐに下り坂が始まった。
下りは風を切るのでよりいっそう寒く感じる。
ちょうど昼時に上り坂に差し掛かり、自転車を押して坂を上る。
昇りきったところに警察署があった。警察官が何人か建物の前にいてこちらを見ている。
普通自転車に荷物を山済みしている姿は確かに変だ「むむっ、怪しまれているのか?」と思っていると、警察官が笑顔で
「こっちへ来い」
と手招きをしている「なんだ?」と思いながらも近づくと「ウェルカム!」と英語で私に向かって言う。「ウェルカム」は「ようこそ」だから歓迎されているのだ、どういうわけだか。
そして「チャイを飲むか?」と聞いてくれる、坂を上り終えたばかりで喉が渇いていたので遠慮なく「はい」と返事をした。
チャイを飲みながら「どこから来たのか?」と「どこを目指しているのか?」とお決まりのやりとり。それから警察官達は「これから食事だから一緒に食べていきなさい」と勧めてくれた。
日本の警察官が見ず知らずの外人に食事を勧めることなどあるだろうか?そう考えると、ここの警察官は随分と友好的だなと驚く。
食事は給食みたいなスタイルだったけど、とっても美味しかった、ありがとうございます。
トルコでは本当に色々なところで食事をごちそうになる。
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