13 ヨーロッパ周遊編

1000ユーロでどこまで行けるか?

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正午ちょうどにジョージさんと待ち合わせをしている。

全くどんな人かは分からないけど、メールには

「アフリカを自転車で4カ月旅行したことがある」

と書いてあったから自転車旅行好きな人だろう。

12時少し前に約束の場所に着いた、私はジョージさんの顔をしらないけど、ジョージさんは私をすぐに見つけてくれるだろう、自転車にこんなに荷物を積んだアジア人はそうそういなから。

ポルトガルもスペインも日本ほど時間を厳密に守る人が少ないので「まぁその内来るだろう」と思っていると、ニコニコしながらこちらに近づいてくる人がいる、すぐにジョージさんだと分かった。

「家は駅のすぐ近く」と書いてあった通り、徒歩で1分もしないところだった。

「自転車を入り口に止めて」

と言われた。少し嫌なことを思い出した、この状況はスペインで自転車を盗まれた状況にそっくりだ。

そういえばあの時もホーキンスさんと知り合ったのは新聞を通じてだった、ジョージさんともそうだから随分とよく似た状況。

しかしスペインのセビリアとポルトガルのリスボンでは自転車に対する重要度が全く違う。セビリアは自転車の街だけど、リスボンは坂の街で自転車に乗っている人は3日で1人くらいしか見ない。

坂が多いのと急なので自転車は全くと言っていいほど使用している人はいない。長くなったけどつまり状況は似ているけど自転車は安全だ。といいながら念のためカギは3つして、一つはポールとくくりつけた。

ジョージさんの家は4階、エレベーターはあるが壊れているらしく階段で上る。

部屋に入ると大きな犬が2匹、一つも吠えずに尻尾を振って出迎えてくれた、いい子達だ。部屋には所狭しと本が置いてあり、また別の部屋にはコンピュータが3台も並んでいた。ジョージさんの仕事はフリーのライターとのことだ、この部屋の状況もうなずける。

案内されたイスに腰掛けると、

「ワイン?ビール?コーヒー?」

と聞かれたので、「ビールで」とビールをお願いする。この辺りは昼からビールを飲む人が多いので平日でも何の問題も無い。話は自然と自転車旅行の話になった。

ジョージさんの自転車旅行の話は面白いテーマがあった。それはリスボンから

「1000ユーロでどこまで行けるか?」

というテーマだったのだ。ジョージさんとカルロスさんの男2人組みが現金1000ユーロだけを持ち、自転車でどこまで到達できるか?という挑戦系の企画をたてたのだ。

2人はたった1000ユーロ(13万円)で4ヶ月間旅行し、アフリカのセネガルまで辿り着いたという。男2人で1000ユーロと言うことは一人当たり500ユーロ、一日に換算すると大体一人4ユーロだ。

かなり厳しい節制を用いられると思う、私も贅沢はしていないけど、手品による収入がささやかながらあることは大きい。しかし収入が無くひたすら節制して旅を続けるのはなかなかできることじゃないと思う。

彼らはこの旅行の経験を一冊の本にまとめていた、そして旅行と同時進行にブログを更新していたらしいが、そのブログは反響を呼び、コンテストで入賞したり、雑誌に取材されたりしていた。

ジョージさんの話を聞いていると、一緒に旅行をしていたカルロスさんもやって来た。彼もジョージさんに負けず、かなりフレンドリーで気さくな人だ。自転車旅行は多くの人に出会うからフレンドリーな性格が向いていると思う。

ひとしきり自転車話で盛り上がり、日暮れ前に私は出発した。

後日彼らのブログを訪れてみると、「最近のトピック」に「2ドルでどこまでいけるのか?」と彼らの本のタイトルをもじった形で私の写真が掲載されていた。ははは。

【写真】ジョージさん、カルロスさんと彼らの著書と。

【写真】ジョージさん、カルロスさんと彼らの著書と。


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