けいの無銭旅行記 日記のページ

*

投げ込まれた50ユーロ札

      2015/05/08

フランスやイタリアその他多くのユーロを使う国では、大きな額の紙幣を使をうとすると、その真偽を判別する機械を必ず通す。

いつもその行為を見ながら

「そんなに偽札が多いか」

と思ったりする。しかしユーロ圏に入ってから3年になるが、偽札に出会ったことは一度もない、もしくわ出会っていたとしてもそれが偽札と気がつかなかったのかもしれない。偽札も本物と見分けがつかなければもはや偽ではないのじゃないか。

今日は土曜日、予定では平日より収入が多いはずだ、あくまでも予定では。

ここニースの手品は毎日が波乱に満ちている。それは気候のせいだったりするかもしれないが、一概に気候のせいだとも言い切れない。

今週は10ユーロに満たない日が3日もあったので土曜日といえどどうなるか、少々不安である。ご飯と目玉焼きを食べて2時半頃出発。今日の天気は晴れではないが、昨日より風が少ない。

通りに着くと、さすが土曜日人通りが多い。毎日見ていると今日の人通りの多さがわかる。

始めるとすぐに人が止まってくれた。「さすが土曜日」などと思いながら続ける。土曜日は子連れが多いし、若者のグループも多い、よって人が足を止めやすい。

今日は、これから自転車世界一周に出ると言うケビンというフランス人の若者のカップルに話しかけられた。二人はこれから準備をして2,3年かけて世界を回るらしい。

それからスコットランドの女性にも話しかけれた、話が長かったが、だんなと子供どちらも日本語を話すと言っていた、どうしてだろうか。

また中国人が見ていて、愛想よく「中国のどこから?}と聞いたら「広州」と返事が返ってきて、「広東の料理はおいしい」知っていた中国語で言うとニコリともせずに行ってしまった。なんだったのだろうか、中国人。

そんなわけで日が暮れる。日が落ちても人通りがあるので続ける。二人の若者と数人が足を止めている時、見ていた一人がお札を入れてくれた。

音がしないのですぐにお札だと分かった。

チラッと器を覗き込むと、5ユーロ札ではない、そして10ユーロ札でもない、50ユーロ札だ!

「うわっ」立ち去り振り向きもしない人に向かって

「メルシー!」

と聞こえる様大声で言ったけどジャケット来た男はそのまま振り向きもせずに行ってしまった。

「路上の手品に50ユーロ入れるか普通?」

と思いつつも。「記録だ。記録だ」と喜ぶ自分もいる。「これは取られたら大変!」とその50ユーロ札を10ユーロに変える手品をしてカバンの中にしまった。

今日の手品を終了してから、「いやー凄い気前のよい人がいるものだ」と明るいライトの下で先ほど貰った50ユーロをしげしげと眺める。

「うんっ?」

ふと何だが、少し印刷が雑に見えた。「50ユーロ札ってこんなに印刷のエッジがギザギザなのか?」と思いながら透かしの光越しに部分を見る。透かしがあるのか無いのかハッキリしない。数字の近くのユーロのフラッグが少し滲んで見える。

「こっこれは」

この時点で気が付いた「にっ偽札!」。

おつりや両替の時にこれを混ぜられたなら50ユーロを失うことになるが、幸い器に投げ込まれただけなので、損害は私の気持ちだけだったからよかった。

このお札を入れて振り向かずに立ち去った男はもしかしたら偽札を作ってる人だったのかもしれない。

器に50ユーロ札を入れて、振り返りもせずに立ち去ったのはこういうことだったのか。

 - 15 イタリア回遊編 , ,

Stinger5ノーマルアドセンス

Stinger5ノーマルアドセンス

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
スーパーショック!

タイトルに「スーパーショック!」とあり「凄いショックな話」と思った方ごめんなさい …

lecce002
風が吹くと桶屋が儲かる的な。

 「風が吹くと桶屋がもうかる」という落語があるそうですが、 それは  ・風が吹く …

【写真】もはや自転車は投げ出したくなるほど坂が多い。
不惑

 今月20日に歳をまた一つ歳を取り、30代が終わり、40代に突入した。  思い返 …

no image
二人の自転車乗り

ペスキエラに滞在しながら週末はベローナの街に手品に向かう。 世界遺産にも登録され …

【写真】写真はパレード演奏者達。
日本人女性大道芸人

バスカーフェスティバルには様々な芸人がやって来る。  トーマスから受け取ったパン …

【写真】深夜12時だというのにまだまだこの人ごみ。
酔っ払いに囲まれて

カーニバル最終日の夜はこの期間中で一番お祭りらしかった。 ビールやワインのビンを …

路上のマジシャン
類は友を呼ぶ

 路上で芸をしていると様々な人との出会いに恵まれる。実に様々な人に話しかけられる …

【写真】2011年3月11日のイタリアのテレビ放送。
3月11日

2011年の3月11日は日本人には忘れられない日になった。  野宿をした翌日、一 …

【写真】入り口は地味なイタリア銀行。
イタリア銀行

2001年に旅行を始めて以来、ほぼ銀行に縁の無い生活を送っていて、クレジットカー …

【写真】壊れた後輪と自転車のメーター
28000km

2015年3月3日 イタリア ローマ  地球を赤道に沿ってグルッと一回りするとお …