ペルージャ、アッシジと内陸部にある都市を回って、再びアドリア海の海岸線に出た。
内陸の街は静まりかえっていて人通りも少なく見えたけど、ビーチや海沿いの街は大賑わいだ。イタリア人は「夏は海」という話を聞いていたけど、それは本当だ。
ところで今滞在しているキャンプ場は線路の近くなので電車が通過すると音がかなりうるさい。電車が通り過ぎるのはホンノわずかな時間なのだが、もの凄い音がする。あの人工的な鉄が擦れあい出す「ゴォー」という音は脳の芯に響く感じがする。寝ていても夢の中に響き渡る音だ。
それに比べて波の音や、鳥のさえずり、雨の音は何てやさしい音なのだろうかと思う。物音の少ない山岳部から街に出ると電車の音や車のエンジン音がいつも以上にやかましく感じる。
キャンプ場でアジア人を見かけることは殆ど無い、海沿いのキャンプ場はほとんどがイタリア人である。黒人も見たことがないので、キャンプは白人だけの娯楽なのだ。
そのうち日本人の姿も見られるようになるだろうか。ヨーロッパでキャンプ生活みたいな方法の本が出れば少しはいいかもしれない。
日本で有名な個人旅行のガイドブックもさすがにキャンプ場までは網羅していない。