15 イタリア回遊編

日本人チャリダー

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自転車旅行者のことを英語では「サイクルツーリスト」と呼んだりするらしいが、日本語は「自転車旅行者」という以外に「チャリダー」という呼び方がある。

「チャリダー」の語源は分からないけど、バイクに乗った人を「ライダー」と言うので、多分チャリンコに乗った人を勢いで「チャリダー」と誰かが言ったのが始りかもしれない。とにかく一部の人は自転車旅行者のことを「チャリダー」と言うのだ。

出会ったチャリダーは国籍問わず皆変っている人が多い、そもそもこの飛行機、車、電車のある時代にあえて人力の自転車で移動しようというのだから思考回路の変った人が多いのもうなずける。

そしてもう一つ、忍耐強い感じの人が多いのも特徴だ、そもそも忍耐強くなくては長距離の自転車移動は難しい。なぜなら飛行機で10時間の距離を10ヶ月くらいかけて進むのだから、稀な人達なのだ。

日本人以外のチャリダーにはキャンプ場や路上でしばし出会う、こちらは若者から老若男女問わず、自転車で旅行する人がいて、多くはドイツ人、オランダ人、フランス人でスペイン人やイタリア人は少ない、国民性を考えるとうなずける部分があるので面白い。

ヨーロッパに入ってからは殆ど日本人のチャリダーに会うことはなかった。それはヨーロッパはそもそも走る絶対数が少ないのと、目的地、コースが複雑に何通りもあるから路上で出会う可能性はさらに低い。

今日滞在していたキャンプ場に自転車に荷物を積んだ旅行者がやって来た。少し離れていたので顔は見えなかったが、アジア人の様にも見えるし、南米の人にも見える。近くを通過したので「ハロー」と声を掛けると「チャオ」と元気のよい返事が返ってきた。

続けて、彼が

「Where are you from?(どこからですか?)」

と聞いて来たので、私は

「ジャパン」

と答えると、彼は日本語で「あっ、僕もです」という、なんと日本人だったのだ。最初の「チャオ」の言い方があまりに元気がよかったので「南米の人かな?」と思っていたのだが、日本人だったのだ。

前に日本人チャリダーに会ったのはもう1年以上前のことだ、確かスイスだった。

彼は「太郎です」と名乗る、聞くと太郎君は香港を自転車で出発し、中央アジアを抜けてヨーロッパまでやって来たのという。荷物を見ると少ないので、「短期かな?」と思っていたがトンでもない長距離を走っていた。

自転車で旅行する変わり者は変わり者同士で話が合うので、ヨーロッパの安いお酒を飲みながら旅の話はもちろん、色々な話をする日々が始まった。

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