15 イタリア回遊編

初夏に降る雪

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5月に入ると、信じられないほど日中の気温が上昇し、今まで手放せなかったパーカーやフリースも全くといっていいほど必要なくなった。春は気が付かぬうちに過ぎて、この陽気はもう夏と言った感じだ。少し前から「そろそろ自転車にはよい季節」と考えていたのだけど、祝日や催し物があり、なかなか重い腰を上げるタイミングがなかった。

ベネチアの観光客も日に日に増えていき、平日でも今までの日曜日のような賑わいが続いている、「ここに定住して。。」ということも時々思ってしまうが、まだ見ぬ世界が沢山ある、ここに留まっているわけにはいかない。

天気予報を見計らって、天気のよい日に長らく滞在してしまったベネチを出発することにした。

久しぶりに散らかっていた持ち物をまとめる。荷物は増えない様に極力注意しているのだが、今回は日本の災害支援バザールで売り出された、中古の本を衝動買いしてしまったのでその分荷物が明らかに増えた。何が一番重いか?と聞かれると「書籍」と答えたくなるほど本は重い。定住していれば、本棚に放り込んでおけば重さを感じることはないのだが、移動し、運ばねばならないとなった時、本はかなりの重みになる。

「重い」と知っていたので本には気をつけていたが、沢木耕太郎氏の旅行記「深夜特急」を一巻を除いた六巻までを購入してしまった。買ってしまった後に「こりゃ重い」と少し後悔したのだけど、旅行を始める前に読んだのと今読むのではまた趣が違うだろう。読み終わったら、留学生にあげてもよいのだと考えなおした。しかし読み終わらず、結局荷物になってしまった。この本の分の荷物が確実に増えた、前々から思っていたが荷物の大きさは私の物欲の大きさなのだ。

増えた荷物をどうにか押し込み、荷物満載の自転車にまたがる、この重量感のある自転車の感じは久しぶりだ。しかしまたすぐに慣れる、いや慣れると言うより、感覚を思い出すのだ。

この時期イタリアのアドリア海沿岸部では、白い綿毛の様なものが飛び交う。ちょうどタンポポの落下傘の様に白くフワフワしてるのだが、手に掴むとパラシュートの形はしておらず、真綿のようだ。風に乗ってどこからともなくやって来て、それが一箇所に積もると一面が白くなり、まるで雪のように見える。「こんな暑い日に雪なんて変な話だな」と自分で可笑しくなった。
初夏の雪が舞う中、行くとするか。アドリア海に沿って東へ。

【写真】イタリア名物?初夏の雪??

【写真】イタリア名物?初夏の雪??


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