けいの無銭旅行記 日記のページ

*

初夏に降る雪

      2016/01/03

5月に入ると、信じられないほど日中の気温が上昇し、今まで手放せなかったパーカーやフリースも全くといっていいほど必要なくなった。春は気が付かぬうちに過ぎて、この陽気はもう夏と言った感じだ。少し前から「そろそろ自転車にはよい季節」と考えていたのだけど、祝日や催し物があり、なかなか重い腰を上げるタイミングがなかった。

ベネチアの観光客も日に日に増えていき、平日でも今までの日曜日のような賑わいが続いている、「ここに定住して。。」ということも時々思ってしまうが、まだ見ぬ世界が沢山ある、ここに留まっているわけにはいかない。

天気予報を見計らって、天気のよい日に長らく滞在してしまったベネチを出発することにした。

久しぶりに散らかっていた持ち物をまとめる。荷物は増えない様に極力注意しているのだが、今回は日本の災害支援バザールで売り出された、中古の本を衝動買いしてしまったのでその分荷物が明らかに増えた。何が一番重いか?と聞かれると「書籍」と答えたくなるほど本は重い。定住していれば、本棚に放り込んでおけば重さを感じることはないのだが、移動し、運ばねばならないとなった時、本はかなりの重みになる。

「重い」と知っていたので本には気をつけていたが、沢木耕太郎氏の旅行記「深夜特急」を一巻を除いた六巻までを購入してしまった。買ってしまった後に「こりゃ重い」と少し後悔したのだけど、旅行を始める前に読んだのと今読むのではまた趣が違うだろう。読み終わったら、留学生にあげてもよいのだと考えなおした。しかし読み終わらず、結局荷物になってしまった。この本の分の荷物が確実に増えた、前々から思っていたが荷物の大きさは私の物欲の大きさなのだ。

増えた荷物をどうにか押し込み、荷物満載の自転車にまたがる、この重量感のある自転車の感じは久しぶりだ。しかしまたすぐに慣れる、いや慣れると言うより、感覚を思い出すのだ。

この時期イタリアのアドリア海沿岸部では、白い綿毛の様なものが飛び交う。ちょうどタンポポの落下傘の様に白くフワフワしてるのだが、手に掴むとパラシュートの形はしておらず、真綿のようだ。風に乗ってどこからともなくやって来て、それが一箇所に積もると一面が白くなり、まるで雪のように見える。「こんな暑い日に雪なんて変な話だな」と自分で可笑しくなった。
初夏の雪が舞う中、行くとするか。アドリア海に沿って東へ。

【写真】イタリア名物?初夏の雪??

【写真】イタリア名物?初夏の雪??


 - 15 イタリア回遊編 , ,

Stinger5ノーマルアドセンス

Stinger5ノーマルアドセンス

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

【写真】ベジタリアンで思い出すのはフィンランド人のタトゥ
菜食主義者

 日本ではあまり馴染みがないがヨーロッパでは時々ベジタリアンと呼ばれる肉を食さな …

【写真】クロアチアとイタリアを結ぶフェリー
奇行紀行

 ドブロブニクを出発することにした。理由はまたもイタリアの魅力に引き寄せられたか …

【写真】雨の日は街灯が石畳に反射して美しい。
ある雨の日

レッチェに来てから初めてと言っていいくらいまとまった雨が降った。ここでは7月8月 …

【写真】土日のローマは多くの人でにぎわうローマ。
マウリシオさん

 また前回の更新からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、元気にしています。時々 …

【写真】深夜12時だというのにまだまだこの人ごみ。
酔っ払いに囲まれて

カーニバル最終日の夜はこの期間中で一番お祭りらしかった。 ビールやワインのビンを …

【写真】結局この日は雪が止まず。リアルト橋からの雪のベネチア
雪のベネチア 前編

 今年のベネチアカーニバルのメインは2月2日から12日までの11日間。  せっか …

no image
初パンク

年越しはニースのメセナ広場だったのでテントを張った頃には2010年になっていた。 …

no image
大晦日の手品

 ニース郊外で野宿の出来るところを探したが、なかなか見つからない、そうこうしてい …

no image
謎のメール

ローマに着く前に、少しおかしなメールを受け取った。 差出人はドゥセンという人だと …

【写真】クロアチアのルート66はイストラ半島東岸を北上。
ルート66

「ルート66」と聞くとアメリカの西海岸からの大陸横断道路を思い浮かべる。  たま …