15 イタリア回遊編

季節はずれのリゾート

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「いざ」と自転車のペダルを踏み出したのだが、数ヶ月間荷を積まない軽い自転車ばかり乗り回していたので、荷物満載の自転車のペダルは重く、リズムがつかめない。天気のよい日を選んで出発したのはよかったが、照りつける太陽が容赦なく体力を奪っていく。シャツから出ている腕がみるみるうちに焼けていきそうな程日差しが強い。

それでも出発した以上は前に進もうと、奮闘する。道は平らで直線、走行を邪魔する風も殆どない、この鈍った体さえ除けば、100kmだって進める好条件だ。しかし「初日無理をするのはよくない、徐々に体を自転車に慣らしていけばよいのだ」と自分に言い訳をしながら、自転車を立てかけられる木陰を探しては休憩し、滴り落ちる汗を拭く。

ベネチアからアドリア海沿ってSS14号線が真っ直ぐ東に向かっている。この道に乗って進んでいけば、イタリアの東端、トリエステの街に着き、そこからホンの少しでイタリアが終わり、隣のスロベニアに入る。地図上ではトリエステまでは平野が広がっている。

SS14号線は海から少し内陸に入ったところを走っていて、整地された畑が広がり、時々小さな町を通過するだけで少々退屈な道だ。別に急いでいるわけではないので、このSS14号線を外れ、アドリア海沿いの道を走ることにする。SS14号線の分岐を少し海方面に向かうと、イェソロという小さな町に着いた。このイェソロからさらに海方向に走ると、今度はリド・デ・イェソロという「海沿いのイェソロ」という同名の町の海岸部に出る。

イェソロの町は教会がポツンとあって、広場も小さい典型的なイタリアの街だったのだけど、驚いたことに「海沿い」の方は20階を越えるようなビルが建ち、海と平行に走る直線道路には土産物屋や、衣料品を売る店がズラリと並らんでいた。イェソロの町は何の変哲もない田舎の町なのだが、こちらは一大リゾートと言った装いだ。

しかしいくら日中が暑いといってもまださすがにシーズンではないらしく、店も大半がシャッターを閉めていて、通りを歩く人の姿も殆どない。イタリアはシーズンに入ると海沿いの街は恐ろしいほどの活気と賑わいになるので、それに比べると、なんとも寂しい雰囲気だ。
季節はずれのリゾート地と言うことで何もないのだけど、キャンプ場や宿泊施設が破格に安い、今日はここまでとしよう。

【写真】「Jesolo」と書いてイェソロと発音するらしい。町の入り口の標識。

【写真】「Jesolo」と書いてイェソロと発音するらしい。町の入り口の標識。


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