15 イタリア回遊編

ハング

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「ハング」と呼ばれる楽器をご存知だろうか?

 私はヨーロッパを訪れるまで全く見たことも聞いたこともない楽器で、「ハング」と聞いてもそれが楽器を指し示すということも知らなかった。

 初めてハングに遭遇したのは2007年スペインの首都マドリッドでのことだ。円盤UFOみたいな入れ物からUFOの様な黒い物体を取り出し、路上に座り込むドレッドヘアーの若者を見かけた。路上に座り込むのだから「芸をするのかな?」と見ていたのだが、彼が手にしているモノは何だろうか皆目見当がつかない。

 路上に座り込んだ彼がその円盤を軽く指先で叩き始めると、聞きなれない不思議な音が響き始める。それを耳にして「楽器なのか」と思った。音色は実に神秘的、幻想的でなんと表現するのがよいか難しい。近いのは仏壇にある、チーンと鳴らす鐘の音で、それをもっと柔らかくし、音の振幅を浅くした感じである。聞いていると叩く場所により音の高低が出せるようだ。

 最近よく話をするようになった、スロベニアのセバスチャンも路上でハングを演奏している。「弾いてみる?」と言われたので少し触らせてもらった。材質は中華なべの様な薄い鉄板でその表面に凹凸が刻みこまれていて、その凹凸の大きさで叩いた時の音色に音階ができるらしい。叩いて反響した音が、下部の穴から響いて出てくるという仕組。

このハングを作れるのは世界でたった一人しかいないそうで、手に入れるのはなかなか難しいとのことだ。

【写真】ハングを演奏するスロベニアのセバスチャン

【写真】ハングを演奏するスロベニアのセバスチャン



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