15 イタリア回遊編

潮の満ち引きを見て

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滞在している海沿いの街グラードの海は遠浅で、水面が潮の干潮の影響を強く受ける。

 日本では潮干狩りの時ぐらいしか、潮の干潮を意識しなかったのだけど、ガンジス河を手漕ぎボートで下ってからは潮の満ち引きを見るとあの時の体験を思い出す。

 話はだいぶ戻って2005年12月。ガンジス河下りを始めてからひと月を経過した頃だ。河の流れに任せて下っていた船が突如、進まなくなったのだ。

「どうしのだろうか?」

 不思議に思い水面を見渡すと、水に浮かんでいる水草が河をゆっくりと河の流れの反対方向に進んでいる。

「まさか!」と思ったが、河がゆっくりと逆流を始めていた。

 この対岸の見えないような大河の全ての流れを変えてしまう力に度肝を抜かれた。このヒマラヤ山脈から流れ出る無尽蔵の水流を押し戻すほどの力。

 そしてその力に対抗する術も無く、翻弄される小さな手漕ぎの船。この圧倒的な力の前には流れに任せるしかない。潮干狩りで知っていた「水かさが増える、減る」なんて生易しい感覚ではなかった。

しかし、この「河の逆流」はこれから我々に及ぼす影響のホンの序章でしかなかった。海に近づくにつれてその力はさらに強大になり、昼夜関係無しに船に襲い掛かってきた。

 深夜に強烈な逆流に引き込まれ、真闇の水面に放り出されたり、大きな引き潮が来ると一斉に水が無くなり、今まで水面だったところが干上がり船が座礁させられた。おかげで河口近くは常に寝不足、そこに容赦なく襲い来る水流で疲労困憊していた。

などと干上がるビーチを見て遠い目をしながら思い出にふけるのであった。なんのこっちゃ。

【写真】潮が引いている状態、桟橋まで歩いていける。

【写真】潮が引いている状態、桟橋まで歩いていける。


【写真】潮が満ちている状態。桟橋よりこちらに水が来ている。

【写真】潮が満ちている状態。桟橋よりこちらに水が来ている。


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