けいの無銭旅行記 日記のページ

*

菜食主義者

      2016/01/05

 日本ではあまり馴染みがないがヨーロッパでは時々ベジタリアンと呼ばれる肉を食さない人に出会うことがある。

 ベジタリアンと聞いて私の頭に真っ先に思い浮かぶのはイラン、アゼルバイジャンと約4カ月近く一緒に旅行をしたフィンランド人のタトゥだ。タトゥはいわゆるベジタリアンで、旅行中の自炊では一切肉類を使わなかった。まぁ肉が野菜より高いので私達にはちょうどよいのだが。

 しかし困ったのは人々に招かれた時だ。イランでは「これでもか!」というほどよく家に招かれる。

 お茶だけだったら問題は無いのだけど、どーんと食事を用意してくれた時が大変。イランではカバブと言って羊の肉の串焼きが名物だったりするだのが、もちろんタトゥは手をつけられない。

 サラダだけを食べて「あれ?どうしたの?」と突っ込まれる。「私はベジタリアンで・・」と説明をするのだが、文化の違いか「なんでだ?なんでだ?」質問攻めに会う。言葉が通じる相手ならまだよいが、相手がペルシャ語しか理解できないとなると状況は更に悪い。

 辞書を引きながら「私、野菜だけ食べる」と相手にどうにか伝えるが、それが「どうしてなのか」というところまで伝わらない。

 一度、安い食堂に入った時もメニューがさっぱり分からず、回りの人が食べているのを適当に指差して注文すると、来た料理には全て肉類が入っている。

 タトゥは自分がベジタリアンなのがどうしても伝わらず、結局厨房に入り、鍋のふたを一つずつ開けて、自分が食べられそうなものを探し始めた。

 見ている店員達はあっけにとられたのかその姿をポカーンと眺めているだけだった。私達は半分笑いながらその姿を見ていたが、「ベジタリアンも大変だな」とつくづく思った。

とにかく旅行者でベジタリアンは旅行の難易度を高くするといってもよい。言葉の通じない地域で自分の趣向を伝えなければならないのだから。

ところで先日、日本人のベジタリアンの方に会う機会があった。その方はベジタリアンの中でも特に規制食品が多い「ベーガン」と呼ばれる主義だという。「ベーガン」の人は肉はもちろんのこと、卵、乳製品、蜂蜜も口にしないのだとか。日本人ならば寿司はもちろんラーメンも駄目、ダシによっては味噌汁も不可になる。焼肉なんてとんでもない。

日本の料理はダシを使うものが多いので、食べられるものの範囲がかなり狭められることになるだろう。

 パッと思い浮かべると、漬物、納豆、煮物(ダシなし)、天ぷらの野菜のみ、そば、うどんこれもダシの入っていない汁で食べなければならない。こう考えると、日本でのベジタリアンを貫くには強い意志が必要そうだが、彼女はもう数年続けているのだとから大したものである。

【写真】ベジタリアンで思い出すのはフィンランド人のタトゥ

【写真】ベジタリアンで思い出すのはフィンランド人のタトゥ

 - 15 イタリア回遊編 ,

Stinger5ノーマルアドセンス

Stinger5ノーマルアドセンス

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

【写真】路上で演奏しているワンマンバンドのクリストファー
バルコラーナ

トリエステの町を自転車を走らせていると、聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。アップ …

no image
ナポリを見て死ね

「ナポリを見て死ね」と言う言葉があるという。 これはナポリの絶景を一生に一度は見 …

【写真】マルチェロさんが作る陶器。色が鮮やか。
自然素材の陶器

 ノリコさんの旦那のマルチェロさんは陶芸家だ。  ただ仙人の様に山奥に住んでいる …

【写真】各参加者ごとにどんな旅行をしてきたかのパネルがある。
ドバイ トラベラーズフェスティバル その4

 リアルタイムはイタリアのローマに来ています。話は2015年12月に参加したドバ …

【写真】スプリト一のショッピングストリート マルモントバ通りMarmontova ulica
人の歴史

ダルコさんとの出会いは路上からだ。 曇天の土曜日、人が減り始めた午後。 路上で芸 …

【写真】路上の物売りは移民が圧倒的に多い。
隣のアブドゥ

毎日芸をしている場所の隣でアクセサリーを売っている黒人男性がいる。 彼とは大抵毎 …

イタリア バーリ
イタリアのリズム

クロアチアからイタリアに渡って国民性も劇的に変わったが、もう一つ大きく変わったこ …

【写真】暗黙のルールがある路上の世界。
路上のルール2

各自が勝手に演奏や演じている様に見える路上にも暗黙のルールが存在する。 基本的な …

【写真】ベネチアカーニバル定番のマスクをかぶった仮想者。その1
想定外

2015年2月12日 ベネチア カーニバル 2015年度ベネチアカーニバルの路上 …

【写真】写真は本文と全く関係ないレッチェにあるセント・イレネ教会。
隣の芝は青い

今日は在住者のゆりさんに招かれてホームパーティに呼ばれた。 ゆりさんはレッチェに …