けいの無銭旅行記 日記のページ

*

路上のルール2

      2016/01/06

各自が勝手に演奏や演じている様に見える路上にも暗黙のルールが存在する。

基本的なルールは二つ。「先に来た方に優先権」それから「相手との距離を一定に保つ」というものだ。路上で演じている人はこれらのことを守るというか意識しなければならない。

路上で演じ始めた頃は分からないかもしれないが路上で過ごす時間が長くなるとこういったものが見えてくる。初は知らなくても路上の芸人達と接している間に嫌でも学ぶことになる。

例えばいつもの場所に行くと既に誰かが演じている、そこで「ここは私の場所なのだ」と主張したところで、道は公共の場所である。誰それのものというのはない、そこで「早いもの勝ち」という暗黙の了解が分かってくる。

【写真】暗黙のルールがある路上の世界。

【写真】暗黙のルールがある路上の世界。

芸人が多いが、演じられる場所が少ないという都市や街では交代制も時々見かける。大掛かりな芸をする人は「ワンショー(一回の演技)」で交代したり、または2時間で場所を譲るというもの。この2時間というのも適当で、場所によって違い、ローカルルールがあるので地元の芸人から聞くのが一番。

「他の芸人と距離を保つ」というルールも確かにある。芸人同士の距離が余りに近いとお互いに影響しあってしまうのだ。音関係は特にお互いの音が混ざらないほどの距離を保つ必要があり、混ざるとお互いにマイナスになるからだ。

音以外の芸でももちろん距離は大事だ。

 ある程度の距離を保たないと、お互いに観客を引っ張りあってしまい、演技の途中でも輪が崩れることがある。せっかくよいところでも他の輪から拍手が聞こえたりすると、そちらに引っ張られる人も出てくる。それはお互い様で、こちらの拍手が相手の観客を引っ張ることもある。

そう考えて芸人達は演じている人からある程度の距離を置く。こうしないと「近すぎる」とか「音がかぶる」とか場所問題と一緒でもめる原因になる。

しかしどんなルールがあったところで路上は「弱肉強食」の世界でもあるので、やはり面白いところに人が集まり、退屈なところには人は止まらない。

人が集まるところには「何してるんだろう?」とまた人が集まり、止まらないところにはとことん人が止まらないという、ある意味資本主義そのままである。

思うのは人の拍手の音、笑い声ほど他の人をひきつけるものはない。そりゃそうだ、街角で拍手が聞こえて人の楽しそうな声が聞こえたら、「えっ何々?」と近づきたくなる。つまり拍手してもらえ、人を笑わす芸が出来ればそこには人が集まってくる。

【写真】拍手と笑い声が人をひきつける。

【写真】拍手と笑い声が人をひきつける。


 - 15 イタリア回遊編 , , ,

Stinger5ノーマルアドセンス

Stinger5ノーマルアドセンス

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

【写真】ジョルジオさんとロベルトさんの路上コンビ。
なっ、何があったんだジョルジオ!

 レッチェの街の片隅でギターを担いだ男性に話しかけられた。  路上で芸をしている …

【写真】2リットルのビールが200円前後で買える。
来訪者

 時期外れで旅行者の来ないようなイストラ半島の南端の街で訪問者を出迎えた。  去 …

【写真】安い庶民の味方スーパーリドル。
リドル

「リドル」とタイトルをつけてしまったが、日記を書いている私以外には「なんのこっち …

レッチェ 街
8月の訪問者

 前回の更新からまたも放置期間が長引きました。言い訳がましいのですが、ページを更 …

【写真】海沿いにたたずむスプリトの教会
離婚のない国

イースターの連休は中頃を過ぎてから天候が回復し、どうにか路上に出られた。 連休が …

【写真】もはや自転車は投げ出したくなるほど坂が多い。
不惑

 今月20日に歳をまた一つ歳を取り、30代が終わり、40代に突入した。  思い返 …

no image
ナポリを見て死ね

「ナポリを見て死ね」と言う言葉があるという。 これはナポリの絶景を一生に一度は見 …

【写真】クロアチアのルート66はイストラ半島東岸を北上。
ルート66

「ルート66」と聞くとアメリカの西海岸からの大陸横断道路を思い浮かべる。  たま …

【写真】ひっそりとした所にポツンとある国境
国が変わる

国が変わるとすべての物が劇的に変わる。 などと言ってみたものの、実際分かるのは目 …

【写真】霧がかかり景観も見えない。
霧のベネチア

イタリア北部のベネト州に入ってから霧が発生することが多くなった。 特にアドリア海 …