15 イタリア回遊編

恐怖の橋

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アドリア海沿いの都市リエカで2013年を向かえ、そこから更に南下を始めた。

 クロアチアのアドリア海沿岸はイタリアのそれと比べ起伏に富んでいる。

 上下のアップダウンに加え、海岸線は入り組んだ地形をしているので、その地形に合わせて道もグネグネと曲がり自転車で走るには全くといっていいほど向かない。

 加えて路肩の幅が殆ど無く、後方から飛ばしてくる車にヒヤヒヤさせられる。
クロアチアはアドリア海を挟んだイタリアの隣。

しかし時々そんな苦労をすっかり忘れさせてくれるほど素晴らしい景観に出会える。そんな時は「「これこそ自転車旅行の醍醐味だ」と自転車を止めて目の前に広がる風景を心ゆくまで堪能。

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地形は複雑な形をしているが、その分景観がよい。

 リエカを出発しアドリア海沿いをただ進むのでは面白くないと島に渡ってみることにした。内心「季節はずれの島などよせばいいのに」と言う声も大きいのだが、好奇心の方が勝る。

 リエカ市のすぐ南にあるクルク島には本土から大きな橋が架かっていた。あまりに立派で高度のある橋なので「自転車は無理じゃないか」とそんな考えが頭をよぎる。

 いざ橋の袂に着くと、高速道路の料金所の様なゲートがある。

 「いよいよ自転車は無理か」

 と思いながらゲートに近づくと、料金所の係りの人が気がつき、手で「ゴーゴー」(進め、進め)と橋の方を指差す。

 「通過不可」のサインではないどうやら行けるようだ、しかも自転車は無料。橋には人一人がやっと通れる幅の歩道があってそちらに向かう。

 「いざ、行こう」

 としたらゲートのお姉さんが窓を開けて、体を乗り出し、大きな声で

「ゆっくり慎重にね!」

 と英語でこちらに向かって叫んだ。

「何がゆっくり、慎重なの?」

 とこの時は分からなかったが進み始めてその意味が嫌というほどわかった。

 この橋の歩道、かろうじて自転車に乗れる幅はあるのだが、橋の海側の柵が低く、万が一強風であおられたら、すぐ超えてしまう程の高さしかない。

 橋の高さは50~60mはあるので、下が水面だとはいえ落ちたらただではすまないだろう。そう考えると恐ろしくて自転車には乗れず、細い通路を慎重に自転車を押しながら歩く「なるほどゆっくり慎重にだ」。

 橋の全長は1460mあり渡り切るまでに20分はかかった。
かなり高度がある橋をビビリながら進む。

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さて、島に渡ったのはいいが、ここから先に進むフェリーがあるのだろうか。夏季はあるらしいが冬季は不明。

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