15 イタリア回遊編

リーナさん

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前回の更新からまたずいぶんと期間が開いてしまいましたが本人はいたって元気にしております。

日記の更新はそれほど頻繁にできておりませんが、ツイッターのつぶやきの方は日記よりは少々頻度多めに発信しています。生存確認をしてくださる方はこちらをご覧ください。→タイトルページ(最初のページ)の下部にある「思うところ」にて発言を見ることができます。

路上の芸を続けているとどうしても避けられない困ることがある。

それは溜まっているコイン。

もちろんコインのおかげで何とか生き延びられているで迷惑とは言えない、なのでほんの少し困っているといった程度ということなのですが。前の日記に書いたかもしれないが、コインの堆積これは道芸人の宿命なのかもしれない。

ものすごく素晴らしい芸をして、貰うチップがすべて紙幣という状況にならない限り、コインが溜まっていく。一日の収入は少なくとも、それが蓄積されていくと見たくもないような量になる。日本円でいうならば10円玉が1000枚とか。

自転車旅行中に両替ができないと、それはそれはもう拷問のようなことになる。

一枚一枚のコインはかわいいものなのだが、溜まるとそれは金属の塊となり恐ろしい重量。どうしても紙幣に両替できない時は仕方なく自転車に搭載するが、それはもう罰ゲームのように重い。

そこで大道芸人達はどうにか、こうにかコインを紙幣に換えたいと思うわけだ。

10円玉1000枚も紙幣になれば一万円札一枚!「鉛の様な重さ」から「羽の様な軽さ」への変化は誰もが望む。

そんなの簡単!

銀行で変えればよいのでは?と考えるかもしれない。日本ならコインの両替も機械で簡単、銀行でもサービスでしてくれそうだ。ところが海外ではそんなサービスをしてくれる銀行は少ない。特に銀行に口座を持っていなければ、コインの両替は殆ど断られるといってもいい。

特にイタリアの南部の銀行は、セキュリティが厳しく金属を持っているだけで銀行内に入れない。つまりコインを大量にもっていると入り口で締め出しをくらい、銀行に入ることすらできないという冗談ようなことが起こる。

それでは大道芸人たちはどうやって、コインを紙幣に換えているのだろうか。

地元の芸人は顔見知りのスーパーやカフェなどコインを必要とするところで紙幣に換えてもらう。ちなみに私のような旅行者が多くのコインを持ってスーパーやカフェに行くと、断られる確立が高い。

これも日本では考えにくいことなのだが、こちらは偽のコインが多い。

つまり顔見知り以外が大量に持ってくるコインは「怪しい」と言うわけだ。

現に紙幣に換えてくれると言うカフェの人も、イチイチコインの表裏を確かめてやっと交換してくれるという実に面倒くさいことになる。

なので旅行者である私はコインの両替が非情に大変かつ面倒くさかった。何度も同じカフェに行き、毎回カプチーノを頼んで、顔なじみになってから少額お願いするというパターンしかなかった。

ところがリーナさんに出会ってからそれらの問題が一気に解消された。リーナさんはレッチェでも指折りの老舗のジェラート屋の女主人。

もうコインが溜まりに溜まって困っていた矢先に入ったジェラート屋。

コインを変えてもらえないでしょうか?と申し出ると、嫌な顔一つせずに

「どのくらいあるの?」

と歯切れよく返してくれる。そこでその時に持っていたコインを出すと、キレイサッパリ紙幣に交換してくれる。これだけでも感謝感激なのだが、彼女は

「またコインができたらいつでも持っておいで!」と言うのだ。

それを間に受けて、またコインを持っていくと

「あなた名前はなんていうの?」

と名前を聞かれた。イワサキですと伝えてから、女主人の名前を尋ねると「リーナよ」。そしてコインの両替がすむと、驚いたことに売れ残った商品があるから持って行きなさいと丁寧に袋に詰めて持たせてくれた。

両替を嫌な顔せずにしてくれるだけでもありがたいのに、その上に手土産を持たせてくれるとは本当に驚いたというより申し訳ない。しかしリーナさんが言うには今日作ったものは明日は売れないからという話をしてくれた。

それから毎回のように残り物を袋に詰めて持たせてくれるリーナさん。こんなイタリアの端っこで見ず知らずのアジア人のおっさんに親切にしてくれて本当に感謝しております。

【写真】リーナさんのお店ナターレ。

【写真】リーナさんのお店ナターレ。




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