けいの無銭旅行記 日記のページ

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会心の一芸

      2015/12/31

 その昔(今もあるのか不明ですが)ドラゴンクエストというゲームがありその中で主人公が敵を攻撃するのだけど、何回か攻撃していると「会心の一撃」と呼ばれる攻撃が飛び出すことがあった。これがでると敵に与えるダメージが通常の1.5倍くらいになる。

何でこんなことを思い出したかというと、芸をしていて時々、いや稀に「会心の一撃」じゃないけど「会心の一芸」というのができる。

「なんのこっちゃ?」と思われた方これから説明いたします。

私は通常路上の脇に立ち芸をしております。

 すると人が足を止め始めます。そして一通りの芸をして終了。この行程はいつも一緒なのだけど、一度として全く同じシチュエーションというのはないわけです。なぜなら道行く人が同じということはありえないので、当然止まる人も毎回違います。

なので見てくれる人々、集団は毎回違った性質を帯びるのです。

にぎやかな高校生集団に囲まれることも、ウけているのかウけていないのか全く反応のない集団だったり、親子連れが多くて子供が喜ぶ時もあり様々。

そんな風に毎回違う集団に芸を見せていると、何回か、いや何十回に一回、不思議と観客にウけて、皆が一体になるというと大げさだけど、いい雰囲気の回ができるのです。

それが何故起こるのかはハッキリとした原因は不明なのですが、人がよく笑いそのためこちらも思い切りがよくなり、リアクションを大きくする、するとそれがまたウけるという循環が起こるのか、ますますよい雰囲気になってくる。

そして一通り芸が終わった時には拍手がいつもより大きくて、コインを入れてくれる人も多い。それから芸が終わった後に話しかけられる率も高い。

こんな「会心の芸」ができると我ながら「おおっ、今の回はよかった」と感慨に耽ります。観客がニコヤカに笑い、コインも投げてもらえる、会心!と思うわけです。

ところで先のゲームドラゴンクエストには「会心の一撃」のほかにこちらがダメージを食らう「痛恨の一撃」というのもあるのです。

そして路上でもそれに似た状況があったりします。時間帯や場所を間違えるともう確実にきます。

何とか盛り立てて人の足を止めて、観客がいるにもかかわらず「シーン」として全くウけない。それどころか、前列で見ている人が去っていってしまう。「ぐぇぇぇ!」と心の中でつぶやきながら続けていると、次々と人が散り始める。「ひぃぃぃ」と心で泣きながら続けると残っている人はいないという状況。

この状態を解説する言葉がないのでいつも「崩壊」と呼んでいます。芸の途中で崩壊。これはまさに「痛恨の一撃」。

どちらも稀に起こるのだけど、路上で芸をする身としては「会心の一芸」を多くだしていきたいなぁと思う今日この頃です。

【写真】毎回会心の一芸を出したいものである。

【写真】毎回会心の一芸を出したいものである。

 - 15 イタリア回遊編 , ,

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Comment

  1. けいちゃん久しぶり!
    私はここ数年仕事が忙し過ぎてなかなか新宿には行けませんが楽しく生きてます
    今の仕事はEXILEという日本のヒップホップダンスグループの会社のビデオを
    制作する仕事をやっています
    ネパールの地震は大変ですね
    日本も東日本大震災の時、世界中の人に助けていただいたので
    何とか恩返しをしたいのですが、世の中悪人が多くて
    何をどこにしたらいいのかわかりませんorz
    てか、あんた日本には一度も帰ってないのかい?
    そんなことが法律上許されるのかどうか知りませんがたまには帰っておいで
    それでは、元気で旅を続けてください

    • quei80 より:

      お久しぶりです!うひょ蔵さん!新宿で出会ってから15年でしょうか。ヒッチハイク用にマジックをいただいのが懐かしいです。月日の経つのがますます早く感じる今日この頃です。
       ネパールの震災はかなり深刻な様子です。私自身もネパールに長らく滞在し、多くの人にお世話になったので何かできないかと考えているところです。
       そうですね、日本を出国してから丸14年が発ちました。一応有効なパスポートを所持しているので法律違反はしていないと思います。今のところ。
       うひょさんもお元気でまたいつの日かお会いできるのと楽しみにしています!

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