15 イタリア回遊編

会心の一芸

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 その昔(今もあるのか不明ですが)ドラゴンクエストというゲームがありその中で主人公が敵を攻撃するのだけど、何回か攻撃していると「会心の一撃」と呼ばれる攻撃が飛び出すことがあった。これがでると敵に与えるダメージが通常の1.5倍くらいになる。

何でこんなことを思い出したかというと、芸をしていて時々、いや稀に「会心の一撃」じゃないけど「会心の一芸」というのができる。

「なんのこっちゃ?」と思われた方これから説明いたします。

私は通常路上の脇に立ち芸をしております。

 すると人が足を止め始めます。そして一通りの芸をして終了。この行程はいつも一緒なのだけど、一度として全く同じシチュエーションというのはないわけです。なぜなら道行く人が同じということはありえないので、当然止まる人も毎回違います。

なので見てくれる人々、集団は毎回違った性質を帯びるのです。

にぎやかな高校生集団に囲まれることも、ウけているのかウけていないのか全く反応のない集団だったり、親子連れが多くて子供が喜ぶ時もあり様々。

そんな風に毎回違う集団に芸を見せていると、何回か、いや何十回に一回、不思議と観客にウけて、皆が一体になるというと大げさだけど、いい雰囲気の回ができるのです。

それが何故起こるのかはハッキリとした原因は不明なのですが、人がよく笑いそのためこちらも思い切りがよくなり、リアクションを大きくする、するとそれがまたウけるという循環が起こるのか、ますますよい雰囲気になってくる。

そして一通り芸が終わった時には拍手がいつもより大きくて、コインを入れてくれる人も多い。それから芸が終わった後に話しかけられる率も高い。

こんな「会心の芸」ができると我ながら「おおっ、今の回はよかった」と感慨に耽ります。観客がニコヤカに笑い、コインも投げてもらえる、会心!と思うわけです。

ところで先のゲームドラゴンクエストには「会心の一撃」のほかにこちらがダメージを食らう「痛恨の一撃」というのもあるのです。

そして路上でもそれに似た状況があったりします。時間帯や場所を間違えるともう確実にきます。

何とか盛り立てて人の足を止めて、観客がいるにもかかわらず「シーン」として全くウけない。それどころか、前列で見ている人が去っていってしまう。「ぐぇぇぇ!」と心の中でつぶやきながら続けていると、次々と人が散り始める。「ひぃぃぃ」と心で泣きながら続けると残っている人はいないという状況。

この状態を解説する言葉がないのでいつも「崩壊」と呼んでいます。芸の途中で崩壊。これはまさに「痛恨の一撃」。

どちらも稀に起こるのだけど、路上で芸をする身としては「会心の一芸」を多くだしていきたいなぁと思う今日この頃です。

【写真】毎回会心の一芸を出したいものである。

【写真】毎回会心の一芸を出したいものである。

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