5月の風

 5月に入ると気温もすっかり温かくなり、春というかここは既に初夏です。先週の日曜日は30度近くになりました。

 冬も終わったし、早速自転車で走り始めるかと思いきや、観光客が増えてきてたのでダラダラ、ズルズルとローマに滞在しています。

 ダラダラと書きましたが、5月は路上で芸をする人間には非常に大切な時期なのです。

常々路上で芸をする場合(特にヨーロッパ)ははずせない時期があるという自論があります。

1.クリスマスバケーションと新年

 12月の末から1月の初旬までの休み、新年も迎えて人がやたらに動くし、なぜか景気がよい。との理由により路上へ。

クリスマスツリーも1月6日まで飾られている
【写真】クリスマスツリーも1月6日まで飾られている

2.イースターホリーデープラスメーデー

 カタカナで書くとサッパリ分かりにくいです、キリスト教文化圏にはイースターと呼ばれるイベントがります。有名なクリスマスはキリスト様がお生まれになった日。イースターというのはキリスト様が一度亡くなり復活した日。復活祭です。

 クリスマスが毎年12月24日に固定なのに対してイースターは毎年日にちが変更されます。それは春分の日の最初の満月の・・・うんぬんかんぬん。という決まりがあるからだそうで、それにより毎年日にちがずれます。

 しかし変わらないのはイースターの休暇は土・日・月の間違いない三連休。やはりこの間は多くの人が出歩きます。というわけで路上へ。

 そして復活祭と並んで人が動くのがメーデー(5月1日)付近の連休。日本ではゴールデンウィークの真っ最中ですが、こちらもなぜか?5月1日前後に休日が多い。そのせいで人がわんさか出歩きます。というわけでこのあたりもせっせと路上へ。

イースターの時期もよい
【写真】イースターの時期もよい

3.夏のバケーション。

 日本の休暇はお盆前後で8月の一週間くらいでシャキッ!ピタッ!と終わりますが、こちらの休暇は何かダラダラ長い、7月に入るとなぜかバカンスモードになり、それが「暑いから働かなくていんじゃね?」という感じで9月の中旬まで続きます。

 逆に路上で芸をやる人はもう休みもありません。ひたすら路上に行けば行くだけよいです。というわけでこの期間もはずせません。

4.秋の観光シーズン

 夏の休みが終わると、急に日が短くなり気温が下がります。そして冬が来る前、気候のよい時期に再び観光シーズンが訪れます。

 こうまとめると一見、路上の芸人は1年中なんだかんだと忙しそうですね。

 とどうでもよいことをまとめてしまいましたが、現在は5月、夏の日差しが始まると共に観光客も激増し、金、土曜日になれば12時過ぎまで人通りが絶えないという状況になっています。

 結局、意味不明に長くなりましたが、本年度の自転車走行はもう少し先になる予定です。

タイトルの「5月の風」はローマは天候がよいのですが、少々風が強いというのでつけました。

 相変わらず本人は無駄に元気にしております。

【写真】5月の炎天下の中亡霊のようにコロッセオに向かう観光客達
【写真】5月の炎天下の中亡霊のようにコロッセオに向かう観光客達

 
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