15 イタリア回遊編

弱肉強食な路上芸の世界

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 前の日記でふれた通り8月のレッチェは路上の芸人で溢れかえっておりました。

 路上の芸人には様々な種類がいて、それが路上のあちこちで何かを演じているわけです。

 ある人は楽器を演奏し、ある人はコメディショーを演じたりと実に様々。

 路上を歩く人は夏の夜をこれらの芸人を「ほうほう」とか「おおっ!」とか見ながら歩くのが結構楽しそうです。

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 そして演じる側もここぞとばかりに力をいれてやっているわけですが、そこには見る人はあまり気がつかない弱肉強食の世界が。

 弱肉強食というと分かりづらいですが、簡単に言うと路上は強いものが生き残っていくということなのです。

 路上で強いというのは「人をひきつけられる」が第一条件、なおかつ見た人が「チップを入れてくれる」というのがあると嬉しいし、本当の意味で生き残れます。

 つまり路上に芸人が多くなればなるほど、そういった競争が実は激しく起こっているのです。

 芸人の数が少なかったりまして自分ひとりだったら競合はありえないので自分の技量次第ということになるのですが、芸人が多くなると競争が起こる。

 面白い、人をひきつける芸の人のところには人が集まり、逆に面白くないと思う人のところには人が集まらないという現象。そしてまた人が人を呼び集まっている人のところにはさらに人が集まっていくということが起こります。

 まぁどんな世界でもそういった競合があるとは思いますが、路上はその競合が単純明快。

 人がとまるか、とまらないか。多いか、少ないか。

 芸の種類が違うと、技量自体はくらべられないのですが、人が止まるか、止まらないか。注目されるかされないか。

 例えばクラッシックのバイオリニストVS操り人形師みたいなことがおこります。この二人が近い場所にいるとなぜか人の止まり方に違いが出てきます。

 バイオリニストは全くミスなく美しいクラッシックの曲を奏でます。一方操り人形師は何かコミカルにガイコツ人形を操っています。まったく勝負しているように見えない二人なのですが、立ち止まっている人の数が全く違います。

 子供が多いとガイコツ人形大人気!な状態になります。

 人も見慣れたものはそれほど立ち止まらず、なにやら珍しいものに足を止めたりするのです。

 路上は高度な技術うんぬんよりいかに人を強烈にひきつけるかが大事です

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 その点手品は同業ライバルが少なく同じジャグリングやスタチュー彫像芸に比べると珍しいので有利なのですが、広場系(ピアッツァ系)と呼ばれる大人数を相手にする芸人に強烈に人を引っ張られてしまうこともあります。

 近くで大音量音楽、拍手喝采大笑いのコメディショーが始まった場合、こちらはなすすべがありません。

「うわぁぁ!」と心の中で叫び

「あのショーが早く終わらないかな~」とうらめしそうに待つだけです。

 と言った具合に路上の芸も演じる側には弱肉強食のシビアな世界があるという話でした。
 
street18【写真】大道芸に吸い寄せられている人々200人~300人という規模。

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