風が吹くと桶屋が儲かる的な。

 「風が吹くと桶屋がもうかる」という落語があるそうですが、

それは

 ・風が吹くと粉塵が舞う。

 ・粉塵が目にはいり目が見えない人が多くなる。

 ・盲目になった人が三味線を弾くために、三味線が売れる

 ・三味線を作るために猫が捕らえられて減る。

 ・猫が少なくなるのでねずみが多くなって、桶をかじり
 
 結果、桶屋が儲かるというらしいです。

 何か因果関係がないようなものが実は影響を及ぼすという例えらしいです。

 で何が言いたかったかというと。

 「午前中に雨がふると路上の芸人が儲かる」というのが思いつきました。

 もう、全くもってひねりも何もなくそのままですが、あえて解説させてください。

 午前中に雨が降るというのがミソです。

 午前中に雨がふると、バカンス中、海大好きイタリア人は「なんだ今日は雨か」と予定変更をする人が多い。

 海に行けないし「街にでも行くか!」と街に行く人が増えます。
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 するとそうです、街には路上芸人がいるわけです。

 しかし天候というのはそう思い通りにいかない。8月イタリアの南部は本当に滅多に雨が降らないし、午前中だけ雨が降って止むなんてことは早々起こりません。

 ところが、まさに先日(日記を書いている時点8月11日)そんなことが起こったのです。

 朝、目を覚ますと珍しく雷が鳴り響き、激しい雨が!

うわっ~、これは今日は路上は休みか?

と思って空を眺めていると午後に入ってから雨足は弱まり2時前後にはあれだけ分厚く空を覆っていた雨雲がなくなり、青空が広がりだした。

こりゃ、いい」と準備をして路上に向かう。

すると人が多い。平日の昼間は人々は海に行ってしまうのだけど、今日は違う。土曜日、日曜日と同じくらいかそれ以上の人が溢れている。

 早速芸を開始すると簡単に人が足を止める。記録が出そうな勢いでコインが次々と器に放り込まれていく。

とコインが溜まった器を見てウハウハ。

日中これだけの人が歩いているということは、いつも人が多い夜はさらに凄いことになるのではと?

こっ、これは最高の記録がでてしまうのでは

と興奮気味になりつつ、午後の部を終える。

一旦宿に戻り食事をして休憩し

いざ、夜の部へ」と街に繰り出すと、何か空が暗い。

まさか・・

とポツポツと雨が路面に染みを作り始め、あっという間に本降りになった。

いやすぐに止むだろう」と軒下で雨が上がるのを待つが、雨は激しさを増すばかり、止む気配はない。

 なんだ、なんだ今日は記録達成かと思ったが、うーん、残念。なかなかうまくはいかないものだ。

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