15 イタリア回遊編

フェスティバル・オリエンテ

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2018年3月

 フェスティバル・オリエンテって何のこっちゃ。イタリア語でFestival dell'Oreienteという名前のフェスティバルのことです。オリエンテ祭り、簡単にいうとアジア祭りといった感じです。

 イタリアで開催されているこの祭りのことを一番最初に知ったのは確かローマを自転車で走っている時でした。
「何かよく見かけるポスタだな~」
ポスターの中にはアジアを連想させる写真、太鼓をたたいている人や着物を着た人、サリーを身にまとった人がいて、アジアの祭りなのかなといった感想でした。

【写真】街角に大量に張られるポスター


 次にこのフェスティバルの話を耳にしたのが、数年後にプーリア州(イタリアのかかと部分)で宿泊していた先の管理人さんが
「昨日アジアフェスティバルに行ってきたのよ!」
と興奮気味に着物を試着した写真を見せてくれた時です。あ~そいうえばそんなフェスティバルがあったな~とローマで見たポスターのことを思い出し、ずいぶんイタリアのいろいろなところでやっているのだなと思った次第です。

 三回目は去年の夏ごろに
”フェスティバルオリエント”
とタイトルに入ったメールがやってきて、なんだろうと思ったら
「出演してみては?」
という依頼でした。まじかあのポスターで見たフェスティバルか?と一瞬心が躍ったのですが、自分の芸は手品でアジアっぽくなければ、ましてや日本の伝統芸能でもありません
「そんなんでいいの?」
と返信したところ
「そんなんでいい」
というので試しに参加してみることにしました。参加を表明すると交通費と滞在費と食費をすべてフェスティバルが賄ってくれるので無銭旅行の極みとなります。行先は選べませんが。
 
 前情報ほでは日本人ぽい人はいるけど日本人はいないという話を聞いていたのですが、実際には在住の日本人の方が多くおり、着物の着付けやお茶の作法、お琴を奏でたりして「おおっ」となります。中でもドイツから来られている太鼓のグループはフェスティバルの中でもメインの出し物になっており、同じ日本人として素晴らしいと感激しました。

【写真】日本の太鼓が大人気。素晴らしい!


 しかし、気になることがというか最初から予想していたのですが、出演者は日本人に限らずに伝統的または民族衣装らしきもの身に着けています。

【写真】出演者はみな伝統的衣装だったりする。


 それに比べて自分はティシャツとトレッキングズボンです。もはや着替えたいと思ってもそんなものは持っているわけありません。とりあえずいつもの路上通りということでステージに上がりました。

 こりゃすぐに出演中止だろうと思っていたのですが、その不安とは裏腹に主催者からは
「次も出演してほしい」
となんだかよくわからないオファーが来たので驚きました。本当にフェスティバルの異端児状態なのに。

 というわけで2月もベネチアカーニバルの合間を縫うようにしてこのフェスティバルに9日間出演。2月は28日なので9日間というともうフェスティバルにどっぷりな感じです。

 しかし普段路上では得られない機会ですし、フェスティバルに参加している在住の方々がもれなく個性的で面白いので、また参加させていただけるなら今後も行きたいと思っている今日この頃です。

 年間を通じてイタリアは北部から南部まで都市部で開催されるので場所とタイミングが合えば是非会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。一人を除いては伝統的な衣装を来てその国独自のダンスや歌、を披露したり文化紹介をしているはずです。(完)

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