【野宿関連】野宿の方法、必需品。その2  少し準備のある場合

前回の記事で一言に「野宿」と言っても備えにより状況が変わってくるということを述べた。

簡単に分類すると、その野宿が予定されたものであるか、否か。準備があるかどうか、の違いが大きい。

今回は「野宿の方法、必需品」その2、少し準備のある野宿編。

野宿道具
【写真】道具があると野宿が快適になる。

2.少し準備のある野宿

野宿はホンの少しの準備で快適さが全く異なる。野宿想定し寝袋一つ持っているだけでも安眠度が違う。これにマットや虫除けスプレーなど用意しておけば、更に快適な野宿が期待できる。

今回は特に最低限の必需品ということで少し準備をした野宿の必需品を考えてみたい。

野宿の第一の必需品は「寝袋」

野宿のために準備するならば第一に寝袋をあげたい。

夏の暑い時期を除けば、寝袋は野宿者に安眠をもたらしてくれるアイテム。

・体温を逃がさず、寒さを防ぐ。

・蚊や虫などから体を守る。

といった効果が期待できる。
特に体温の保持は野宿にとって重要だ。野宿をしていて「眠れない」要因の一つに寒さがある。寝袋はその「寒さ」から体を守ってくれる。

野宿の必需品寝袋。
【写真】野宿の第一の必需品は寝袋。

ここでまた重要なのが野宿をする場所がどの程度の寒さであるか。

「寝袋」といっても様々な素材があり、大きさが異なり、対応温度が変わってくる。

秋から冬にかけて夏用の寝袋を使用すればそれは寒くて仕方ない。また夏に冬用の寝袋を使用すれば今度は暑くて寝袋に入っていられないということになる。

寝袋には常温用から極地用のマイナス30度にも耐えられるものがあるので用途に合わせて選ぼう。

これから自分がどんな状況で野宿するのかを想定して寝袋を選びたい。夏の海辺での野宿なのか、冬の北海道なのか。

季節ごとの目安としては

・春先から初夏、また秋

朝晩が冷え込むので寝袋の温度の目安は0度以上から10度くらいまでのもの。

・夏

暑いので寝袋は薄く、温度指定がないようなものでよい。

・冬

夜がマイナスになる地域では寝袋はしっかりマイナス対応のものを使用しないと寒くて寝ているどころではない。

対応温度が0度から10度くらいの物を持っていると使用時期が広くなり、お勧め。

保温能力の高い寝袋はダウンのもので、対応温度が低く(寒く)なればなるほど、大きく重くなり、値段が高くなる。

またダウン素材の寝袋は別の素材のものに比べて軽く、コンパクトになり、保温力も高いのでお勧めである。ただ値が高いのが難点だ。

もし予算に余裕があるのならばダウンの寝袋を用意するのがよいだろう。小さくなるので携帯性にも優れている。

ちなみに著者は二つの種類の寝袋を常時持ち歩いている。一つは夏用で小さく軽い。

もうひとつは冬用で大きく重いが、冬はこれがないと寒くて眠れないので、年間通じて野宿する人は寝袋を二つ使い分けると便利である。

次に必要なのは「マット」

野宿において寝袋の次に重要なのが、いわゆる下に敷く「マット」である。

寝袋は外気からの保温力を高めてくれるとすれば、マットは下方からの保温力を高めてくれる。

野宿マット
【写真】マットがあると野宿が大分快適になる。

道具のない野宿のところでも解説したが、下方、地面からの冷却というのは意外に侮れないものである。

体を幾ら温かい寝袋で包んだとしても、地面との間に何も無ければそこから冷気が伝わってきて安眠できないだろう。

例えば冬の寒い日に0度対応の寝袋を使用しても、地面との間に何もなければ下方からの冷気が強烈すぎてとても眠れたものではない。

その下方からの冷気を遮断してくれるのが「マット」の役割である。

寝袋はマットとセットで使って初めてその効果が発揮されると考えよい。

マットは寝袋ほど種類が多くはないが、やはり春秋用と冬用がある。

・春、秋

保温性・断熱性の高い素材であればよい。寝袋を扱っている店なら間違いなく扱っているので寝袋とセットで考えよう。
近年は3シーズン用のエアーマットと呼ばれる、空気を吹き込むタイプのマットもある。これは小さく、携帯性がよく、断熱効果が高い優れものである。

・夏

マットはあまり重要ではない。薄いシートでも問題ない。

・冬

春夏秋用より厚めのマットがよい。雪や氷の上でも使用可能な厚いエアーマットもある。これ一つあればどこでも寝られるので重宝する。厚みがあると地面の凹凸も吸収してくれて安眠度が上がる。

エアーマットは値が張るが軽くて持ち運びも便利なのでお勧め。

その他

寝袋とマットが野宿の最低限必要アイテムである。その他にもあげればよいものとして虫除けスプレーがある。

野宿の天敵の一つに「蚊」がいる。屋外で寝ている以上蚊の攻撃は防ぎようがない、そこで虫除けスプレーが活躍する。

身体は寝袋に入ってしまえば蚊に刺されることはないが、顔を寝袋から出していると容赦ない蚊の攻撃にあう。

それを防ぐために顔に虫除けスプレーを塗るとよい。効果が一晩持続することはないので、途中で塗りなおしたりしなければならないが、無いよりはずっとよい。

まとめ

野宿の必需品は寝袋とマット。

これを準備し、前回の記事「野宿の方法、必要品。その1」で記述した場所選びを参考すれば、より快適な野宿となるだろう。

<関連リンク>
【野宿関連】野宿の方法、必需品。その1 全く準備のない場合。
【野宿関連】野宿の方法、必需品。その3 完璧に準備された野宿。
【野宿関連】完全野宿マニュアル。その1 野宿へのいざない。

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