【旅行術】旅行者、非居住者が海外から日本に現金を送金する方法

旅行中は出費することが一般的ですが、「ATMから現金を引き出しすぎてしまった」「予算が予想より少なくてすんだ」などの何らかの理由で海外から日本に送金しなければならない場合もあるはずです。

今回は旅行先から現金を日本の銀行口座に送金したのでその過程を報告します。

渡航先はイタリア、旅行者でイタリアの銀行口座はありませんが、現金を日本の銀行口座に振り込んでみるという想定です。

【写真】日本ではあまり知られていないが実は送金会社は沢山ある。
【写真】日本ではあまり知られていないが実は送金会社は沢山ある。



どんな方法があるのか

インターネット上で送金の手段を色々と検索したところ、近年ではAzimoTransferWiseなどのサービスが生まれています。しかし日本に現金を送る人が少ないのか現金の送金は難しいようです。クレジットカードやデビットカードなどを利用すれば簡単、素早く送金できるようです。

色々と方法を検索し結果やはり現金に強いのは銀行かWestanUnion(ウエスタンユニオン)かMoneyGram(マネーグラム)などの資金送金会社を利用する方法。

銀行送金は旅行者では口座が作れず、万が一送金失敗にした時に口座がないと現金を本人に戻せないと断られました。

その他インターネットで検索するとMyCurrencyTransfer.comなどがまとめて送金の方法が検索できて便利です。

また国によっては旅行者で口座がなくても現地の銀行から簡単に日本へ送金ができるようです。

現金を送金できるのは

いくつかある送金サービスを見たところいずれもクレジットカードやデビットカード、銀行口座からの送金のみ。結局現金が送金できるのは先のWestanUnionMoneyGramの二つのようです。

WestanUnionが最大手。海外から日本に送金する人が少ないので日本ではWestanUnionはそれほど有名ではありません。しかし海外、特に出稼ぎに来ている人が、自国にお金を送る方法としてWestanUnionがもっとも普及しているのではないでしょうか。

WestanUnionは世界200ヶ国以上に約27万の代理店を有するそうです。(参照wiki

大抵UestanUnionと同じ取扱店にあるのがMoneyGramです。こちらも送金に関しては大手です。

MoneyGramも世界約200カ国・地域に23万拠点のネットワークを有しているそうです。(参照Wiki

現金送金の実際

今回はイタリアから手数料込みで100ユーロを日本の口座に振り込んでみました。

現在ユーロ円の為替は1ユーロおよそ129円(2015年4月末)

MoneyGramは86ユーロで手数料が14ユーロ。マネーグラムのコストはこちらで計算できます。

手数料込みの料金にしてもらいたい場合は受付の人に金額を伝えてから、手数料込と伝えます。

手数料別にすると100ユーロ+手数料14ユーロでトータル114ユーロかかることになります。

受取り手段を考慮する

・ウエスタンユニオンの場合

日本語のウエスタンユニオンサイトには「受け取り方法」のページに

「海外からの送金のお受取りもとても簡単です。以下のボタンから日本国内の最寄りのウエスタンユニオン取扱店を検索し、店舗までお越しください」

とあり、店舗検索ができる。最寄の店舗に受け取り人が本人証明を持っていくことで送金が受取れる。今回は日本の銀行口座に振り込みたいのだが、現時点でウエスタンユニオンで送金した場合銀行口座に振り込む方法はない。

・マネーグラムの場合は取次店から自分の口座に振り込んでもらえるので今回はマネーグラムを利用します。


取次店に現金を持ち込む

送金方法が決まったので、現金を取扱店に持ち込みます。

そして

・どこの国へ。

日本に送金するので日本になります。

・金額

100ユーロ

マネーグラムの場合、手数料込みトータルで1000ユーロまでだそうです。

・受取人の名前

日本での受取人の名前です。ローマ字で伝えます。この名前が違うと受取れない可能性があります。一文字、一文字正確に、紙に書いて伝えるのがよいです。

・本人の身分証明書

旅行者の場合はパスポートになりますので、パスポートを提出。

・滞在場所の住所

旅行者の場合滞在しているホステルの住所や名前が必要な場合がありますのであらかじめ調べておきましょう。

送金金額が86ユーロ 手数料 14ユーロ トータルで100ユーロ。

これで日本円への換金率が1ユーロが120.347円。レートはあまりよくないようです。この日の為替レートは1ユーロ129円でした。

100ユーロから手数料14ユーロを差し引いた86ユーロが10350円になり日本に送金されました。

そして渡された紙4ヶ所にサインをし、また別のコピーした紙を渡されて終了。
「10分で送金完了」といわれました。

マネーグラムは一度送金最高金額である999ユーロを送金すると次に送金する場合は8日間間を空けなければならないという決まりがあるので注意。

送金の受取り

マネーグラムと提携している取次店を通じて所定の口座に振込みを委託します。

まずは提携店であるSBIレミットエンレミットに登録する必要があります。2015年時点で日本には他3社ほどあるようです。

どちらも本人証明書類等の確認があるため受取りの準備が整うまで2~3日営業日がかかります。またどちらも会員登録は無料なので時間のある時に登録しておくのもよいでしょう。

今回はエンレミットを通じて送金を受け取ります。

エンレミットのページの「送金受取り」→「受け取り申し込み(会員)」をクリック。そこから「送金受取申込」のページへ。

すぐにマネーグラムで受取った8桁のリファレンスナンバーを入力する欄があり、その下に送信者情報を入力する欄があります。マネーグラムの書面を見ながらこれらを正確に記入します。

リファレンスナンバーと送信者情報、正確であれば次のページに進み、受け取り口座等の確認、10350円の自分の口座への振り込み手数料が表示されます。54円でした。

それらを確認しながら進み、行程がすべて終了すると、「受付完了」となり、登録しているメルアドに確認メールも送られてきます。

後は待つだけで送金が完了。

「通常、銀行営業日の14時までに受取手続きが完了したものについては、翌営業日までに振込をさせていただきます」

手続きをした翌日以降に口座に振り込まれる。つまり14時ギリギリに海外のマネーグラムから送金したとして、翌日9時の営業開始から送金されると仮定すると、最短でも18時間は要する計算になる。

ところが実際にはこれより大分早く送金完了のメールが届いた。

時間にするとイタリアのマネーグラム取扱店にて依頼したのが日本時間の深夜2時。

それからインターネットを介してエンレミットにて受取り依頼をしたのが日本時間の早朝4時。

受取り完了、口座に振込み完了のメールが来たのが日本の朝の9時。

つまりトータル7時間で現金を日本の口座に振り込むことができました。

資金移送会社利用のメリット・デメリット

メリット
・どこでもある。
・営業時間が長い。
・送金速度が速い。

デメリット
・換金レートが悪い。
・手数料が高い。
・日本の銀行に振り込むには事前手続きが必要。

まとめ

今回の海外からの現金送金ではマネーグラム送金とエンレミットによる受取りサービスを利用。

マネーグラムは世界200カ国に拠点があるのでこの方法を使えば世界の殆どの国から日本に送金ができることになる。

2015年4月100ユーロを送金した結果。現行為替レートは1ユーロ129円。

手数料込みで100ユーロ(送金86ユーロ+手数料14ユーロ)が10350円になり、エンレミットの振り込み手数料が35円差し引かれて、日本の口座に振り込まれた時点での金額は10,296円となった。

銀行などの送金に比べると迅速であるが、その分差し引かれる分も大きいということになる。

しかし現地に銀行口座を持たない旅行者が日本の口座に現金を振り込めるのは場合によってはとても利用価値がある。

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