【エベレスト登山】南東稜 イェローバンド ジェネバスパー

 標高7300mのキャンプ3を出ると、ローツェフェイスの上部の登坂になる。

 登山者によってはここから酸素を吸引する。酸素を吸引すると空気の薄さによる呼吸の苦しさを軽減できる。

 同時に血流が促進されて体温を維持しやすくなり、凍傷を防ぐ効果もある。

 ローツェフェイスの上部から左に向かうと黄色の岩が露出した地帯に入る、これがイェローバンドだ。

 イェローバンドは黄色の文字が示すとおり、黄色い岩の地層帯。英語のウィキペディアによると成分は大理石、千枚岩、片岩。

イェローバンド
文字通り黄色い岩のイェローバンド
 

 岩肌が露出しており、アイゼンの爪を岩に引っ掛けて登攀することになる。フィックスロープの助けがなければ難しいだろう。

 イェローバンドを超え、緩やかな雪原を進むと、黒い岩肌が見えてくる。それがジュネバスパーだ。

ジュネバスパ
黒い岩肌が露出するジュネバスパー

 1952年エドワード・ウィ・デュナン(Edouard Wyss-Dunant)
率いるスイスの登山隊により名前が着けられた。
 
 ニュネバスパーは意訳するとジュネーブのシュプール、完全に日本語化するならばジュネーブ人の跡。

 この1952年はヒラリー卿による初登頂がなされる前にスイスの隊が辿り着いたのでこの名が冠されたのだろう。

 ジェノバスパーを超えればいよいよサウスコルが近い。

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