【エベレスト登山】南東稜を安く登る方法・道具編

、前記事南東稜 エベレストを安く登る方法・一般編。にて南東稜から安く登る方法で現地でツアーに申し込むと言う方法を述べた。

さらに予算を抑える方法がある。それは道具を現地で揃えることだ。日本から航空会社の超過料金を払いネパールに輸送するのと、ネパールで道具を買い揃えるのでは費用に雲泥の差が出てくる。

大きくメリットは2つある。

1つ目は道具の輸送費の節約。

2つ目は道具をそろえるための費用の節約。

輸送費の節約

これは言うまでもなく、道具を運ぶため料金の節約。

ネパールで買い揃えるために日本からの輸送費がかからない。

登山道具は重いし、かさを取る。すべての登山必需品をネパールに送るとすると相当な金額だ。

これが節約できるだけでも大きい。

道具の現地購入による節約

これも大きな節約になる。

日本で高所登山用の道具を新品から買い揃えると20万円以上、品物によっては30万円を超える。

普段から登山をたしなむ人でも8000m以上の登山では道具が変わってくる。

少なくとも、高所登山用のプラスチックブーツ、それからダウンのつなぎ。寒冷地用の寝袋など。どれも高価なものばかりだ。

そこで今回は必要な道具をネパールで揃えてしまおうという話。

「えっ、ネパールで道具が揃えられるの?」

という声が聞こえて聞こえてきそうだが問題ない。

ネパールに世界中からヒマラヤを目指した登山隊がやって来る。

そして帰路に中古の装備を売り払っていく。

そういったいきさつによりネパールの首都カトマンドゥには中古の登山道具屋が軒を連ねている。

ネパールにある登山道具の店
ネパールの首都カトマンドゥには登山道具の店が多い

新品が良い人には新品を扱った店ももちろんある。

一流メーカーのものはあまり日本と値段が変わらないこともある。

この時に注意しなければならないのが偽物、コピー商品の存在だ。ネパールに限らず、アジアではロゴや、デザインをすっかり真似した偽物品が横行している。

日常生活で使う分には差し支えないだろうが、目指すのは8000mを超える極地である。偽者はその機能性が十分でない、地上では「偽物をつかませれてしまった」で済むが、極地では命にかかわってくることもある。そのため品物選びは慎重にすべき。

一流メーカーのものであれば中古であっても品質は保証できる。自分にあった道具を見つけ出せれば、それは大幅な節約になるだろう。

またネパールを去る時にそれを売却していけば更にお徳だ。

最後に道具を現地で買い揃えることのデメリットも挙げておこう。

【デメリット】

・中古品の中から品物を選ぶには手間と時間がかかる

ネパールに滞在してじっくりと品物を見極める粘り強さと時間が必要になる。

またサイズが合う物が見つからずに、結局新品を買うことになる場合もある。

・道具を長年使っているわけではないので馴染んでいない

長年使った道具というのは自分の体に馴染んでいるものである。

ネパールで買い揃えた道具にはそういった馴染ませる時間がない。

高所用のブーツなどは特に念入りに見ないと、靴ずれが出来たりするので注意が必要。

またブーツとアイゼンの組み合わせの相性もよく見るべき。

・中古品は値段があってないようなものなので、交渉が必要。

したたかな道具屋になるとしっかりとぼってくる。

ここで適正な価格を見極めるのは難しい。これを防ぐには価格帯を知り、信用できるシェルパと一緒に店周りすることだ。

以上を注意し、慎重に道具を選べば、ネパールでもエベレスト登山に対応した道具を揃えられる。登山ガイドのシェルパ達は少なくともネパールで道具を揃えているのだから。

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