バスキング ステップ3 場所と時間
2015/05/30
路上に立つことに慣れてきたら次のステップを目指そう。
それは場所選びと時間帯選び。
路上芸やバスキングはこれに始まり、これに終わるといってもよいというほど重要な要素である。
それぞれどのように選ぶかを見ていきたい。
どんな場所で演ずるか
自分の芸や演奏がどんな場所に向いているかを知ることが、どんな場所で演じるかを決める要素になる。
例えば
・静かなサックス演奏者
雑踏から離れた、人が一息休憩するような場所でしっとりと聞かせる。逆に雑踏ちかくや酔っ払いが多い飲み屋街には向かなかったりする。
・一輪車の上でジャグリングをする。
親子連れが多い、公園や広場など広いスペースがある場所。狭い場所や大人ばかりの場所では難しい。
・スタチュー、銅像芸。
時間のある人が散歩をする遊歩道など、道行く人の目に着きやすい場所。広場や人通りの激しすぎる場所は苦手。
という具合に何をするかで適した場所というのが決まってくる。の場所の選択というのは路上に立つ人には非常に大事。
上記の例はほんの一例である。
路上で演じるのを繰り返すうちに自分のパフォーマンスがどういったところで一番の反応を得られるかを観察するようにしよう。
そうすれば自分に適した場所が分かるようになる。それがたとえ違う街、違う国であっても「あっ、ここは自分に向いている」というのが分かるようになるはずだ。
いつ演ずるか、時間選び
場所選びと同様に大事なのが時間選びである。
自分にあったよい場所を見つけても、時間がずれていると全く反応を得られないまま終わることになる。
先程の例に少々時間の要素を加えてみると
・静かなサックス演奏者
人が休憩するよい場所であっても、早朝や炎天下の日中では音楽に耳を傾ける人は少ないだろう。夕暮れから夜にかけての時間がよいかもしれない。
・一輪車の上でジャグリングをする。
広場に人が集まる時間帯でなければならない。人がいないのでは芸を見せるどころではない。土曜日や日曜日といった親子づれが出歩く日を狙うのもよい。
・スタチュー、彫像芸
人がゆったりできる時間帯がよい。出勤時間や退社時間など歩く人に余裕がない時間は難しいことが分かる。
という具合に時間、いつ演じるかはとても重要。
一日の中で朝、昼、夜という時間帯があれば、週の中にも月曜から日曜という時間選びがある。
また一年を通じた場合は春、夏、秋、冬という具合にまた大きな時間選びもあるだろう。
そして冬の昼や夏の夕暮れなどという具合に様々な組み合わせがある。
年間を通じて路上に立っていると、それらの要因が重なり自分に適した時間帯が分かってくる。
その時こそが路上で演じる時である。
まとめ
場所と時間、大道芸やバスキングを行う者にとっての二大重要要素といっても過言ではない。
いつ、どんな時に、どこで演じるかで全く人の反応は変わってくる。
路上に出る機会を試行錯誤して自分にあった場所、時間を探っていきたい。
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