狂言師『茂山千三郎』さん~日本文化の好学~

Japacityとも仲良くしてくださっているクラハの大スター✨『千ちゃん』こと、狂言師の茂山千三郎さん。

リサイタル『三ノ会』を7/23(祝)に控え、渋谷セルリアンタワー能楽堂で、Clubhouse仲間限定の事前レクチャー会が開催されました。

古典の魅力を、現代の文明Clubhouseでも精力的に広める革新的な京都大蔵流狂言師である彼の、コロナ禍での挑戦でした。

今回は、客席使用率50%以下で能楽堂の非日常な雰囲気を堪能し、「狂言」の初歩の初歩から千ちゃんご本人に解説していただく、というとても贅沢な空間でした。

【能と狂言の違い】

・能は悲劇がほとんどで、狂言は喜劇であること。

・能では語尾が「候う」と文語体であるのに対し、狂言は「ござる」と口語体であること。

・能は決まった動作で全てを伝えていくのに対し、狂言は全てをことばで伝えていくこと。(一番下のTwitterリンクより、特別に✨動画で千ちゃんのレクチャーがご覧いただけます❣️)

千ちゃんの軽快なトークに引き込まれ、驚きや頷き、笑いの絶えないあっという間のレクチャーでした。

『狂言基礎講座・3倍狂言を楽しめる』とご本人が謳う以上に、その直後に一曲まるまる実演された「清水(しみず)」は、大爆笑でした。

「狂言って、こんなに笑って良いの?」という最後の質疑に対し

「我慢できます?どうぞ、どのタイミングでも笑ってください❣️」という千ちゃんの素敵な回答でした。

今回はなんと!スペシャルゲスト✨日本文化界のもう一人のクラブハウサー、森澤勇司さんも舞台に上がってくださいました。

毎朝5:45にルームを開催されている、『小鼓(こつづみ)のブラックジャック』を自称する勇ちゃん。

ステージ上では、なんと、鼓を解体して、その作りや素材を惜しみなく解説してくださいました。

・張られた革は馬革で、胴は桜の木で出来ている。

・馬革を漆で固めている。

・胴の一番細いところは10円玉ほどで、およそ100年磨かれ続けて、内側は塗っていないのにつるつるである。

・小鼓は唯一打面を見ない太鼓である。

・左手で麻紐の締め具合を加減しながら音の高低を調節している。

・紐が麻でできているのは、能では(千ちゃんのレクチャー、悲劇が多いことを受け)幽霊が多く出てくることから、取り憑かれないようにお祓いやお清めの意味合いがある。

など、ほとんどの人が知らない鼓のいろはを教えてくださいました。

千ちゃんも、勇ちゃんも、クラハで見せていただく親近感のある一面に加え、今回のような『重要無形文化財保持者』であるプロとしてのお顔を見せてくださって、すっかり会場全員がお二人の虜になりました。

📣 『三ノ会』は京都大蔵流狂言師、茂山千三郎さんのリサイタル ❣️

7/23(金・祝)14時開演

GINZA SIX内、観世能楽堂 にて。

息子さん茂山郁馬さんの初舞台 👀✨

可愛い「お猿さん」は要チェック❣️

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