現役消防士に聞く防災、減災対策知識シェア

2021年7月6日(火)日本時間朝8時から、Entertainment by Japacityのクラブのもと、我がJapacityが誇る、現役消防士であるAzumaさんと、災害ボランティアで活躍中のKazuyaさんが、クラブハウスワールドでは有料級間違いなし!のお部屋を開いてくださいました。
まずは、災害が起きる前に日ごろから用意しておくもの、何を?どれくらい?また知っておくことは?という視点からのお話をAzumaさんから聞きました。下記、リストにまとめてみました。

自宅では?

  • 家具の固定~家電や家具は想像以上に動く
⚠️テレビは鎖で固定! 紐だと切れる。
  • スリッパの用意~ガラスなど割れたときの怪我予防になる!
釘を踏んでも大丈夫なスリッパ、2000円位。​
⚠️外履きにもなり、避難所では上履きにもなる。
  • 照明~ソーラーランタンが手軽 ➡懐中電灯は重いしかさばる、電池の問題など
災害時は電気が止まり道の街灯も消えて真っ暗になる。
⚠️携帯電話を懐中電灯の代用には極力は使いたくない
  • 備蓄~3日間分の水、1人1日最低3L以上

多ければ多いほどよいが、大きなペットボトルよりは小分けが良い!⚠️容器が壊れると水が全て失われる!

日本の消防庁や農林水産省などのガイドラインでは水は一人一日3リットルですが、それ以上あるに越したことはないので、3リットル以上用意しておくと良い!ただ国によってガイドラインに差があって、スイスはひとり一日9リットルを推奨しています😲

3日間分の食料

ものによって賞味期限が色々。登山用のレトルト等は5年保存可能、パックが容器になる!

例えば ➡ https://www.tablestock.net/

⚠️普段から食べている食事を災害時に食べられることが精神的な安心に繋がる

保温シート~軽量で体温保持用、止血殺菌にも使える

簡易トイレ、ウエットタオル、等。

外出時は?

  • 家族で集まる場所を事前に決めておく➡連絡が取れなくても集まる場所の家族内共通認識を作る

  • 車はキーをつけたまま停めて徒歩で逃げる木が一本倒れていても車は進めなくなる
⚠️緊急車両通過のために路肩に止めてキーはつけておくこと⚠️
⚠️緊急避難所には災害時電話回線がひかれる
Meiko
次に、災害が発生したら、どう行動する?についても聞きました。

災害時の対応 ・3つのポイント

  1. 積極的に逃げる行動を見せる➡周囲の人達もそれを見て行動を起こす
  2. 想定にとらわれない➡避難訓練の条件で安全ではなく、災害規模が想定を超えてくる。⚠️その場の状況から更に判断する!
  3. 避難場所より更に高いところを目指す➡正常性バイアスにとらわれない、ベストを尽くす

 

逃げられなかった場合 

倒壊した建物の中で足が挟まれて動かない、戸が開かないなどの際、人間の声はなかなか届かない。今回の熱海の災害のようなケースでは流れる水の轟音で声がかき消されてしまう。

出来れば身近な金属を叩いて存在を知らせる~木製のものより金属のほうが大きな音がして良い!
⚠️不規則に叩くことで人の存在を気づきやすくなる

車ごと流され車体の半分くらいが水に浸かってしまったら、ドアはあかなくなってしまう。 

ガラスを割るツールを用意、手では割れない!👈フロントガラスは割れない、サイドのガラスを割る!
⚠️最悪小銭をビニール袋に入れて、手首のスナップで窓に叩きつけて割る!(手首のスナップを強く効かせられピンポイントで当たれば成功する)
Meiko
後半には、復旧活動って何をしたらいい?誰にでもできるボランティアとは?の切り口でKazuyaさんにお話しいただきました。

復旧活動、ボランティア

後方支援、被災地に行かなくても出来ること~寄付&募金活動 

⚠️支援金と義援金は違う!⚠️

支援金:ボランティア団体等に寄付して使ってもらうもので、人命救助や復旧作業に使われる、すぐに現地に届き活動に作られる

例:ふるさと納税、熱海市宛で返礼品なし

義援金:被災した人達に配るお金~公平に配るため時間がかかる

例:赤い羽根募金、ドラえもん募金、24時間テレビ、自治体

SNSで上がってくる情報を簡単にシェアしない。⚠️

⚠️どれも、出どころが明確なものか確認する事が大切。『いつ』の情報か、現場の状況は刻一刻と変化している事を念頭に。

物資を送らない
送る場合は現地機関が要請を出したときのみ、ただ要請の日付、内容を確認すること!
⚠️中古品ではなく新品を送る。現地で受けた荷物が物流を滞らせ、仕分けなどの負荷をかけてしまうので、種類は単品で、混載しない、現地で仕分けの負担が加わってしまうため。
現地でボランティアする際
ボランティア活動保険、各自治体の社会福祉協議会で加入
全国一律年末までが対象期間で500円  特定感染症、食中毒、熱中症なども保証
天災地震保証プランにも加入500円  追加災害があったときもカバーされる
対人対物賠償責任保険➡活動中に現地に損害を与えた場合をカバー
自分の水、食料等は全て自分で用意して現地に入る  
熱海市災害ボランティアセンター ~現在は一般ボランティアの募集はなし
⚠️電話問い合わせも迷惑になるのでしないこと
話を聞く、子守をするといったこと等もボランティアになる!
⚠️漁業被害が明るみに出て来る事は予測される。またビーチクリーニングなども今後の活動になるだろう。
Meiko
予定は1時間くらいかと想定していたところ1時間半を超えて、日ごろリビングルームでは展開しきれないトピック深堀りな時間でした。
話をお聞きすればするほど、さらにもっと知りたい、学びたいと思うトピックで、お二人の引き出しの多さを思うと次回の企画も考えたいと思わされる分野だし、まさに今の時代を生きる人に役に立つ知識へつながる事、間違いなし!ですね。
Japacityのリビングルームの存在価値をまた再確認したような時間にもなりました。
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