チベットの人々

昨日は薄暗くなる手前で寝られそうな所を探した。

道路から少し入った所に小さいの平地を発見しそこで寝る。ゾゴンの町が標高3,800mで、次に目指す120km先のポムダの町は標高4.060mなのでここは4,000mに近い、そのせいか素相当に寒かった。

またもペットボトルの水はカチンカチン。気がつくとテントの外が明るくなっていた。

寒かったのでいつもよりゆっくりめにスタート。ゾゴンの町からずっと舗装道路が続いていた、坂も緩やかでチベット入って以来の素晴らしい道、「安らげる」道だった。

舗装道路は本当に走りやすい
【写真】舗装道路は本当に走りやすい

快調だった。

平地に近く、川も流れていたので村が点在して面白い、畑仕事をしている人達が遠くから私の姿を見つけては走り寄って話しかけてくる。

チベットの人は本当に人なつっこい。一度自転車を止めると、畑仕事をしている人が次々に集まり、あっという間に周りを囲んでしまう。

チベットの人はよく話しかけてくれた
【写真】チベットの人はよく話しかけてくれた

家からも手招きされることがよくある。おばあちゃんが家の庭から手招きし、バター茶を「これ以上飲めません」というくらい、次々についでくれる。チベットの人は漢民族は嫌いだと聞いていたが、村の人々はそんなことはないのかもしれない。

普通自転車にのって走っている私はどうにも日本人に見えないような気がするのだが。どこかで見分けがついているのだろうか。

チベットではよく招待された。

また、丘の上から「飯を食わないか??」と手招きされた。

家族で畑仕事の合間にお茶休みしているだ。チベットの「ザンパ」をまた山ほどもらい、肉の塊からデカイナイフでちぎってたものを差し出してくれる。表面が少し乾燥しただけの生肉だ。

生っぽい乾燥肉をくれた
【写真】生っぽい乾燥肉をくれた

「げげっ、生肉・・・大丈夫?」 と一瞬悩むが、勧めてくれるのだから大丈夫だろうと頂く、干した肉ではなくもっとレアだ。恐らくヤクの肉だろう。「うまい!」と親指と立てると「もっと食え」とジャンジャン切ってくれる。

子供達が道の方を見て、騒いでいる。「何だろう?」と目を向けると自転車に乗った二人組がこっちに向かって来ている。

オランダ人の「アレク達だ!!」やっぱり、家族が手招きして、アレク達もここに加わる。

西洋人は「ダライラマ(チベット仏教での神様の生まれ変わり)の写真を「くれ」と言われる話を聞いていたが・・・本当だった、アレク達が来ると、チベット人の家族は 「ダライラマの写真を持っていないですか??」

とゼスチャーで言う、「ダライラマ」という名称だけは分かったので「ダライラマの写真をください」と言っているのだなと分かった。

アレク達はそんなことに慣れっこだったらしく、「残念ながら、私達は持っていません」とやはりゼスチャーでそんな感じに伝えた。ちなみに私は一度も「写真をくれ」と言われたことがない、やっぱり中国人に思われているのだろうか。

アレク達と再会し、また一緒に出発したが、彼らの筋力か?、ママチャリと、マウンテンバイクの違いか?あっと今に彼らは小さくなり見えなくなってしまった。

彼らには「私はついていけない思うので気にせず先に・・・」と言っておいたので彼らは気にすることなく行ってしまった。彼らは夕方に走るのをやめ、私は暗くなる直前まで走るので、トータルで同じくらいになる予定だった。

チベットいる漢民族は親しみやすい。

チベットにいるのはチベット人だけでなく、工事で来ている中国人も結構いる。道を走っていると、道路工事の中国人に話しかけられることもよくあった。

ここチベット区で会う中国人は親しみやすく、親切な人が多い。面白いことにチベット人の接し方と中国人の接し方、話の展開はそれぞれ違う。チベット人の方は遠い所から「よくきた」ともてなしてくれる感じであるが、中国人は「何でそんなことしてるんだ?」と興味が先行しているようだった。

チベットで会う漢民族の人も温かい
【写真】チベットで会う漢民族の人も温かい

どちらにしても圧倒的な自然の中で人間に会えるということがとても嬉しかった。

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