デリーを出発してから真っ直ぐパキスタンに向かわずに、インドの北部を経由して行くことにした。

理由は二つ、ガンジス河の源流を見たかったのと、チベットから亡命しているダライラマが住んでいるダラムシャラーを訪れてみたいと思ったから。
ベナレスと同じ、ガンジス河沿いの聖地であるハルドワルにはデリーから二日で到着。
ハルドワル手前の大きな交差点を曲がると道と平行に川が流れていた。
「ガンガーだ」
話しに聞いた通り、ベナレスのガンガーとは異なり、幅広く雄大な流れではなく、深い緑色、幅もかなり狭く流れも急だ。

山から流れ出たばかりの清流で、これがやがてあの対岸の見えないような大河になるのかと思うと感慨深いものがある。

川沿いに道を遡って行くとハルドワルの町に入った。
人が突然ごった返し、ヒンズー教の寺院がベナレスのように河岸に並び、ガートがありそこで沐浴する巡礼者の姿が見える。

ここはサドゥと呼ばれるヒンドゥ教の修行者の姿がやたらに目に付き、まさに聖地の雰囲気を醸し出していた。
ところがパルキリと呼ばれるにぎやかなガートを目指すと、お土産屋が並び、カメラを持った観光客が多くなる。
なんだか急に観光地に来た気分になった。
<関連リンク>
旅は再びはじまった
インドで0円
ベナレス
ツイッターで更新、最新情報をつぶやいています。
@bikeandmagicさんをフォロー