ホンの数日のつもりで一緒に走り出したフィンランド人のタトゥ、気が付けば既に2ヶ月以上行動を共にし、現在も一緒にカスピ海横断の旅をしている。
酷暑の中、自転車を漕ぎ野宿ばかりで修行の様な旅行なのに何が彼を惹きつけるのだろう。

日本人である私と宮君は「根性」とか「気合」とか暑苦しい言葉が好きで無駄にがんばってしまうのだが、タトゥの場合はそういった精神論など全く感じさせない。
「ムーミン」が「巨人の星」アニメに登場しているようなもんだ。
「うおっー、うさぎ跳びグランド100周!」と燃えているのに、道端の花を見つけて「このお花綺麗だね」とやってるイメージだ。
出会った時は、心優しき紳士な男だったが、この2が月で色々なことが判明した。

確かに普段は物静かで穏やかなタトゥなのだが、突然スイッチが入ったように突拍子も無いことを始める。
自転車旅行中「あれタトゥは?」と姿が見えないと思うと物陰で瞑想していたり、かと思えば音楽聞きながら踊り狂うこともある。出発前の前日、唐突に長い髪を丸坊主にしてしまった。タトゥの行動はいつも突然だ。
そして今日、船を漕いでいたタトゥがオールを投げ出し
「うおぅーー」
と叫びながら服を脱ぎカスピ海に飛び込んでしまった。一体突然何がどうしたのだろう、それより漕ぎ手が泳ぎ始めたら船が進まないよね。
ちなみにタトゥは出航前に唐突に坊主頭にしてしまいました。

そして船が着岸すると毎日のルーティンなのか瞑想やヨガを開始します。ちょうど頭が坊主なので瞑想している姿は何か僧侶のような感じです。

またヨガで得体のしれないポーズをひたすら繰り返しているので、この人は面白いな~と思って生暖かく見守っています。

フィンランド人が皆こうなのだろうか、タトゥだけがこうなのだろうか。
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