グルジアのトビリシでお会いしたジュンベル・レジャベさんは
9年間で200カ国以上の国を自転車で旅行したという驚くべき人だ。
グルジアを自転車で旅行していると
「ジュンベルさんを知っているか?」
とよく聞かれる、彼はグルジアでとても有名なのだ。
今日も話しかけてきた人が「ジュンベルさんを知っているか?」という話をしだして、
「トビリシで会いました」と私は答える。
彼は「もしかして一緒にニュースに出ていた?」と続けて私に聞くので
「そうです」と私。
(実は首都のトビリシにいるときにジュンベルさんと一緒にニュースに出てしまったのだ)
彼はジュンベルさんとグルジアのニュースに出たのを見ていてくれたらしい、、
今までも道中たびたびニュースを見たという人に会った。
それからその人が周りの人にいろいろ私の事情を説明してくれて、
一気に話が盛り上がり・・・・
「まぁまぁお茶でも」ということでお茶から、コーヒーから
グルジア料理のチーズピザのカチャプリからご馳走になってしまう。
そんなわけで話は飛んで
今日はこのごちそうになったレストランに泊めてもらえることになった。
閉店したレストランの椅子がひっくり返しでテーブルに乗せてあるそのすみに
シートを敷きそこに寝袋を広げた。
黒海の波の音が聞こえてくるほど黒海に近い、波際のラストランで、
店内は清潔で掃除がよく行き届いているようである。
波音以外は静かだったのですぐに眠りに落ちた、
10月も終わろうとしているがそれほど寒くもなかった。
ふと、夜中に顔を上が「ムズムズ」する感で目が覚める。
それから無意識に右手をそのムズムズするところに持っていくと、
何かがあごの上にいて、私はそれを掴んだ。、
暗闇でよく分からないが、コオロギのような感触・・・・・
なので「なんだコオロギが・・・」と夢うつつに思い、
「秋だな~」とそう思いながら、それを近くの床に放してやる。
暗闇に放たれたコオロギ・・・・・
ピョン、ピョンとかわいく跳ねて逃げていくのだろう・・・・
と眠気眼に見守っていると・・・・
「ススッっ」
とそれはコオロギあるまじき動きをした、
げっ。
あのすばやい動きだ、
ゴキブリくんの。
暗闇で輪郭は捉えられないがすぐにわかった、顔にいたのはコオロギではない、
ゴキブリだったのだ。
「ぐおっっっぅtぅ○×■!!」
と悲鳴を上げるほど実は怖くはないが、
顔にゴキブリが張っているというのは
なんともいい気分がしない、というかやめてくれ。
それに先ほどから寝袋の中もすこしムズムズしている、
「もしかして・・・」と思い立ち上がると、寝袋の中から黒くすばやい物体が2匹ほど
物陰に移動。
「ぐうわぁう」
と叫んではいないが、心で叫びつつ、
暗闇ですぐに寝袋を逆さにして叩きまくる。
それからシートを動かし、ほのかに明るい海岸よりの席の方へ移動した。
タイの屋台で寝ていたときもゴキブリが数匹体にもぐりこんでたっけな・・・・
なんて昔を思い出しながら再び眠りにつく。
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