無口なおじさん

朝おじさんが突然、「ふがっ」と起き上がったので私も「はっ」として起き上がった。

すぐ手元の時計を見ると7時40分だ、出発にはちょうどよい。

カーテン越しに外が明るいのが分かる。すぐに準備をしてドアを開けると冷たい外気が室内に流れ込んでくる。今日も相当に寒い。

荷物は自転車から降ろしていないので、前かごにバックを載せただけですぐ出発できる。おじさんと一緒に家を出た。

昨日のおじさんと出会った茶屋に向かっているようだ、まだ朝の8時前だが御茶屋はもう開いていた。中央のストーブには既に火が焚かれて熱気を発している、そこでお茶を一杯飲んで出発するとしよう。

結局おじさんは名前を知らないままだ、ぶっきらぼうな感じで、こちらにあまり興味が無いよう見える。それでも私を家に連れて行き、同室に寝かせてくれたのだ、なかなか出来ることではない。おじさんに感謝の意を伝えると、「じゃな」とおじさんは笑顔をも見せずに言った。

今日も風が強く、手袋をしていても手がかじかんで痛い、特に風を思い切り受ける右手が痛くなる。体は動かしているせいか寒くはないがとにかく手が寒い。

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