ブルガリア国境

目が覚めたのは誰かがここのドアを叩いたからだ。

しかしこの家の誰かが対応してくれていたのでそのまま寝続けた。

そして結局10時くらいまで寝てしまったのだ、しかし周りを見れば私以外の人はまだ寝ている、そりゃそうだ朝まで飲んで踊っていたのだから。ここの主人らしき彼を起こして挨拶とお礼をして出発した。国境まで10km位だそうだ。

10時を過ぎていたのでもう暖かい、幹線道に出る。この辺りはつぶれたガソリンスタンドやレストランが多い、きっと昨日ここまで来ればテントを張るところに困らなかっただろう。小さい商店に止まりパンを2個とチョコを買った、これが遅い朝食になる。ついでにお湯をもらいお茶にして飲んだ。

少し進むとトラックが渋滞しているのが見えた、国境を越えるの順番を待っている列らしい。その並んでいるトラックの横をスイスイと進む。

「カピクレ」と大きく国境の名前がゲートに書いてある。行き着いたところに窓口があパスポートを提示すると係りの人が

「ブルガリア側で日本人はよく追い返されてくるよ」

言う。そんな話は聞いたことがなかったのでここ何日かで何かがあったのだろうか。窓口を通過して奥に行くとイミパスポートコントロールがあり「出国」のスタンプを押してくれ「ほらよ」とパスポートは放り投げるように返された。いいかげんだ。

カスタムチェックは少しカバンを開けられたけでボーダーへ、ギリシャトルコ間のボーダーとは違い随分と厳重だ。

そして国境前にまたチェックがあった、いやいや一体何度パスポートを見せればよいのか。

そしてついに国境を越えてブルガリア側へ。猿岩石が「ようこそヨーロッパ」といいながら国境を越えていたのを思い出す。そして「人々が中国人のようになった」と言ったのも覚えている。

こちらもアーミーがいてパスポートを見せ、その先にパスポートセンターがあった。

係員がパスポートをじっくりと見ていたので「なんかまずい?」と心配したけど、無事入国スタンプを押してもらう。

やっと両国のイミグレーションを抜けて道に出た、ブルガリアだ、ヨーロッパだ。

走り出した所で道路工事のおじさんたちが手を振ってくる、「おおっ!」と私も手を振りかえした。人が友好的なところほど旅行が面白くなる。

町並みは少し走ったギリシャとはだいぶ違う、建物もあまり洗練されておらず、グルジアのような素朴な感じだ。旧ソビエト側の国はみんなこうなのだろうか。

道は路肩も歩道もないが舗装はよい。少し行くと雨が降り出したので軒下に避難する。

すると40代くらいの男性が話しかけてきた、言葉はもちろん挨拶もさっぱり分からないが、随分と友好的じゃないか。

「ソフィア、ソフィア」と首都の名前を言い、自転車を指差して「これで行くんだ」と動作で示すと、驚いた表情をしていたけど、あれはブルガリア風あきれた顔かもしれない。

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