「アンダンテ」と言うのは音楽のテンポをあらわす言葉で「歩くようにゆっくりと」という意味だそうだ。
どうしてこの名前にしたのかと尋ねると
「ゆっくりとブダペストを歩いて見て回ってもらいたいからです」
とヤマケンさんは答える。
ハンガリーのブダペストに入り教えてももらっていた住所を早速訪ねてみる。
目指した通りには到着したのだけど、番地が見当たらない。通りを何度ウロウロと行き来してやっと大きな扉の呼び鈴の上に小さな張り紙に「アンダンテ」の文字を見つけた。
呼び鈴を押すとドアの「カチッ」とドアの錠が外れる音がする。大きなドアを開いて足を踏み入れと、内側は正方形の中庭空間が広がり、その周りの一つの緑色したドアから若いハンガリー女性が出てきて「こちらへどうぞ」と日本語で案内されたので驚いた。
このホステルはまだオープンしたばかりらしく、室内においてある家具は光沢を放っている。先ほどの女性が「少し待ってください」というのでリビングにあるイスに腰掛けさせてもらう。5分もしないうちに
「ども、お話は伺っております」
と歯切れのよい口調の短髪の男性が現れた。彼は自分の名を名乗り、短く「ヤマケン」って呼んでくださいと言った。
かくにもネットを通じた不思議なご縁でこのアンダンテに宿泊させてもらえることになった。
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