風の強い日

明るくなってもテントを叩きつける風は止む気配がない。

「風の強い日だな」

と思いながら起き上がる。朝食はお米を炊いて先日もらった日本のレトルトカレーをかけた。懐かしい味で食欲が進む。

風が強い日だと思っていたが実際に自転車を漕ぎ出すと更に強く感じる、ついてないことに向かい風だ。

今日向かっている都市はオランダの政治の中心地である「デンハーグ」。

何でも国会議事堂や各国の大使館はここにあるらしい。首都はアムステルダムなのに国会議事堂が離れた都市にあるというのは面白い。日本で例えると首都は東京だけど、政治の中心は横浜みたいな感じだろうか。うーん変だ。

デンハーグの街の入り口、ビルに挟まれた交差点を横切ろうとした時、突風が直撃した。必死で自転車を倒されないように両足を突いて踏ん張る。

自転車は倒れなかったけど帽子が飛ばされてフワリと落ちた。あわてて自転車ごと帽子に駆け寄ったが、そこへまた突風が来る。バランスを失い自転車ごと倒れそうになる、咄嗟に風と反対向きに力を入れる。

倒れこそしなかったが、自転車が傾きかごに入れているバックが路面に落ちた。「うわっ」と前のカバンに気が取られている間に帽子は遥か遠くに飛ばされていく。

道の真ん中でカバンは路面に落ちるし、帽子は見えないほど遠くに飛ばされるし大変な状況になってしまった。

「仕方ない」ダッシュで道を渡ったところの壁に自転車を立てかけて、すぐ道の真ん中に戻りカバンを回収。それから遠くに飛ばされた帽子に向かって全力疾走。もうテンヤわんやの事態だ。

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