大晦日の手品

 ニース郊外で野宿の出来るところを探したが、なかなか見つからない、そうこうしている間に11時になってしまった。

カウントダウンの人が広場に集まるかもしれないと思い広場に戻る。

広場に人が多い
【写真】深夜近いが広場に人が多い

思った通り広場は人でごったがえし、しかも皆カウントダウンまでの時間をもてあましている、これは絶好のチャンス。

手品を始めるとすぐに人が足を止める。

芸を始めると直ぐに人が集まりだした
【写真】芸を始めると直ぐに人が集まりだした

しかし見ている人は時間つぶしに見ているのであまり反応は良くない、皆時間があるのでなかなか立ち退かない、なんとも流れの悪い場ができてしまった。しょうがないので、少し繰り返して、強制終了。コインの入りも悪い。

辺りで爆竹が鳴り始めると人々の注意が一気に散った。もうすぐ12時なのだ。大きな花火の音だけ聞こえて、ざわめきが起こった。

大晦日広場は多くの人でごった返していた
【写真】0時を過ぎると人々はざわざわとなった

12時を回ったらしい。花火は見えなかったが、周りの人が互いにほほにキスをし合っている。これがフレンチ流なのだろうか。ざわめきと、爆竹と、奇声が10分位続いただろうか、人々は帰宅の路についたのか、今までの流れの反対向きになった。

手品をしたが、誰も足を止めないのですぐに止めた。

2010年最初のやるべきことは野宿場所を探すことだ。

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大晦日
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