ノリコさんの旦那のマルチェロさんは陶芸家だ。
ただ仙人の様に山奥に住んでいるわけではなく、土を手に入れたり、釜で陶器を焼いたりするので山奥の方が都合がよいのだろう。二人を見ていると山の中の生活を楽しんでいるようだ。
マルチェロさんの作る焼き物は全て自然から取れた素材を使っているとのことだった。
本来マルチェロさんは器や皿などよりも、よりアーティスティクな作品を好むのだけど、生活の為というのもあって、コップや皿も製作している。
私は焼き物には全く持って詳しくないのだけど、マルチェロさんの作品は出来上がりの色が鮮やかで美しい。
マルチェロさんが言うには、色の成分を土から取り出し、それを塗ることにより、様々な色が出せるのだそうだ。
奥さんのノリコさんはイタリアに郷土料理の勉強に来ていたというシェフ。ノリコさんが作ってくれる料理はイタリアの家庭料理に始り、郷土料理や日本料理もあり幅が広く、言うまでもなく絶品である。
自然に囲まれゆったりとした二人の生活を見ていると、「こういう生きかたもよいなぁ」と思う。