このところ気温が一気に下がって、明け方にはマイナスに近くなり、日中でも10度前後だ。
同じイタリアでも南部のナポリに比べればもちろん、ローマよりもだいぶ寒い。自転車旅行には向かない気温。
時々なぜ、この寒い時期に自転車で移動しているのか意味不明と感じることがある。しかしここまで自転車で来たので行こうと無駄に思ってしまう。
先日、パドバの街に入った。ここは「水の都」で有名なベネチアから内陸に30kmほど入ったところにある都市。
人口約21万のそれほど大きくない都市であるが、世界遺産の植物園や、美しい街並があるために、観光客も多い。人通りの多い道があったので早速、芸を始める。
寒くて指がかじかむ程で、この季節は芸に向かない。まして指先を使う手品には全くもって向かない。いよいよ冬になったのだなと思う。
この寒さだというのに街角には時々芸をしている人がいる。
中国人風の人が笹を編んで笹細工みたいのをしていたのを見かけた。笹細工もこの寒さではなかなか大変そうだ。

パドバも街もイタリアの他の街と同様に美しい町並みで街歩きがとても楽しい。

先ほどの笹細工の人もそうであるが、時々芸をしている人が路上にいるので芸をしてもよさそうな雰囲気がある。
少しパドバに滞在して路上に出てみようと思う。