先日、私服警官に捕まり連行されてしまったバングラディシュ人がいたが、今日またいつのもの場所でおもちゃを売っていた。
この間「大丈夫、大丈夫」と連呼していて、冗談の様にその後すぐに捕まってしまった彼だ。彼を見ていると、「住んでいる国は変れど国民性はそんなに変らないんだな」と思う。インドやバングラディシュでは何に関しても「ノープロブレム(問題無い)」と言う人がやたらに多かったが、実際は問題だらけのことばかりだった。
今日も彼が笑顔ニコニコ顔で「いやー捕まっちゃったよ」と話しかけて来たので、私も興味津々に
「で、どうだったの?」
と聞いてみる。彼がここにいる時点で逮捕、拘留、強制送還などではないのは分かる。
「まず、指紋を5本指全部取られたよ」
と本当にニコニコ言うのだ、そこまで嬉しそうに話されるとこちらの遠慮もなくなる、「それから」と続きが気になる。
「もうしませんって書類にサインしたよ」
「ふんふん」と私、
「そして最後罰金で164ユーロのキップを渡されたんだ、はっはっは~」
と冗談話をしているかのように言う彼。
「164ユーロ!!それは高いね」彼らの売っているおもちゃは一つ1ユーロか2ユーロのおもちゃだ、164ユーロが彼らに取って如何に大きい金額かが分かる。
「それで払ったの?」
と聞くと、「ノーノー払うわけ無いよ」と全く悪びない様子。私も一緒になって「ははは」。
そして今日もまた彼は路上に立ち全く同じ場所でおもちゃを売り始めるのであった。うーん「懲りない」と言うか「たくましい」と言うか。