鐘楼より

カーニバルも終了し、気温も上昇してきたので「そろそろ出発しようか」と考えていたのだけど、3月分の路上芸の許可が降りたのでもう少しベネチアに滞在することにした。

観光客が多く、2,3日で人が入れ替わるので同じ芸をしていてもよいのでありがたい。

普段はあまり観光などしないのだけど、暇な時間に少し街をふらつく。

【写真】下から見上げた鐘楼。
【写真】下から見上げた鐘楼。

休日は長蛇の列が出来ている鐘桜も平日の今日は空いているので上部まで行ってみた。エレベーターを使用して登り、入場料が8ユーロかかる。「えっ、8ユーロ」と思ったが、一度は上ってみたいと思っていたのでこの期に上っておこう。エレベータガールならぬ、エレベーターオヤジの操るエレベーターに乗り込む。

鐘楼上部は狭いのかと思ったのだが、意外に広い、7,8m四方ぐらいあり、展望台になっていて周囲には鉄柵が張り巡らされている。もちろん落ちない様にだろう。

鉄柵に顔を近づけて下を覗き込むと、圧倒的な高度感、鐘楼はほぼ垂直なので足がすくむほどだ。

【写真】鐘楼から広場。
【写真】鐘楼から広場。
【写真】鐘楼からベネチアを望む
【写真】鐘楼からベネチアを望む

カーニバルの時はここから広場(海抜0m)まで「空飛ぶ天使」というイベントで女性がワイヤーを使って下ったのだが、安全と分かっていても相当な勇気が必要だ。このイベントを生で見たときは、「うーん、イマイチ」という感想だったけど、ここまで登ってきて初めて分かった。あの女性はかなり勇気がある。

ワイヤー一本に体をくくりつけここからゆっくり、ゆっくり降下していくのだ、「いくら安全」と言われても相当に怖い。今からでもあの女性に拍手を送りたい気持ちだ。

【写真】カーニバル時の鐘楼から下降する女性。
【写真】カーニバル時の鐘楼から下降する女性。

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