自炊パスタ

ベネチアではイカ墨のパスタが有名らしいが、あいにく一度も食べたことがない。せっかくベネチアにいるのだから一度くらいはレストランに入ってとも思うのだけど、どうもそんな気が起こらないのだ。

理由は簡単で、自炊で食べるパスタも充分に美味しいから。イタリアではパスタの種類が実に豊富。パスタだけでもスーパーの陳列の棚の一区画を占めるほどだ。麺の太さに始り、その形状、原料、そして生タイプなどずらりと並んでいる。色々と試したが結局、普通の太さのパスタが一番食べやすく、そればかりを食べるようになった。

値段も安い。1kgで65セント(約69円)。パスタ1kgを買えば大盛りで4回はパスタを食べるられる。1回当たりは16セントと言う安さ。安いのにプリプリと弾力もありうまい。

【写真】1kgで65セントのスパゲティ
【写真】1kgで65セントのスパゲティ

それからパスタにあわせるペーストの種類も沢山ある。トマトに始り、バジリコ、クリーム、イカ墨も手に入ってしまうのだ。ペーストは安いものでは1ユーロしないものから2ユーロを超えるもの、これまた数多くある。自分でパスタを茹でて、毎回味を変えれば飽きがこない。

最近特に気に入っているのが海鮮ソースで、本当に小さい海老やイカの身、貝が入った冷凍のもで、具がたっぷり入って2.19ユーロ。これを鍋で解凍しておき、茹で上げたばかりのパスタにかけるとあっという間に海鮮パスタができる。文句なしに上手い。

【写真】リドルで買った海鮮パスタの素。
【写真】リドルで買った海鮮パスタの素。

そしてパスタに欠かせないのが粉チーズだ。日本では緑の筒の粉チーズのパルメザンチーズが有名だけど、こちらはチーズの種類もありすぎる。日本同様、粉状になったものも売っているのだが、せっかくイタリアにいるので固形のチーズを買ってそれを鋼板のおろしきでおろして使う。削りたてのチーズは風味が強い。

これで準備が整った、時間きっちりで茹で上がった、熱々パスタにオリーブオイルを加えよく混ぜ、そこに海鮮のソースを加える、そして最後にチーズを削って乗せる。さらに500mlで39セントのビールを加えて、これでお値段は3ユーロ。値段、味ともに大満足。

【写真】さらに500ml、39セントのビール
【写真】さらに500ml、39セントのビール
こんな訳でわざわざ高い料金を払ってレストランに行こうという気が起きない。

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