季節変わりの雨

晴れの日が続いたバスカーフェスティバルの週が終ると翌週は天候が崩れだして曇り空か雨の日が続いている。雨が降る度に気温が下がり夏が終っていく。

夜も暑くてテントの入り口も開け放って寝ていたのに、今は入り口をキッチリ閉めて、寝袋に包まらないと眠れないほど冷え込む日もある。寝袋をかけながら「夏も終わりだな~」と実感。

数年前までは野宿する日は空を見上げて、星が見えているか、月がぼやけていないか、雲は流れているか、湿度は高いかなどから、夜中に「雨が降るとか降らない」ということを予測し、それが寝床を探す重要なカギになっていたのに、今はそんなことをしなくてもインターネットで簡単に地方の天気予報を知ることができる。もうネットさまさまである。

しかし天気予報はあくまでも予報なので100%の的中率ではなく、もちろん予想が外れることもある。先日も「軽い雨」の予想だったのだが、滝の様な豪雨だった。
「軽い雨」なら外で水を汲んだり、パスタを茹でたりできるのだが、豪雨となるとそういうわけにはいかない。テントの中に閉じ込められてただひたすらに雨が過ぎ去るのを待つのみになる。

今使っているチェコで手に入れたテントは防水性を優先したので雨には強いはずなのだが、4年も使っていると、いつの間にか気がつかない程小さな穴が床に空いていて、そこから水がプツプツと入ってくる。穴の回りから沁みこんでくる水をふき取りながら「はやく止まねぇかな」とつぶやく。

【写真】夏から秋にかけては荒れた天候が続く。
【写真】夏から秋にかけては荒れた天候が続く。

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