お勧め8号線

ストンという半島付け根の街を最後にペリシャツ半島からバルカン本土に入った。

本土の海沿いの道は国道8号線。半島の道と違って幅が広くなり、車がひっきりなしに追い越していく。やっと人が暮らすところに戻ってきた気分だ。

【写真】もう呆れるくらいの絶景が広がる国道8号線。
【写真】もう呆れるくらいの絶景が広がる国道8号線。
加えて今までの苦労を吹き飛ばすように景色がよくなった。8号線はアドリア海の海沿いをひたすら南下する道だ。そして海面ではなく、少し高台を海に沿って走っている。クロアチアは右側通行なので南下するとなると海側のすぐ際を走ることになる。

雲ひとつない快晴で太陽が海の青さを際立たせる。波一つない海の向こうにはいくつもの緑の覆われた島が折り重なっている。島の多いクロアチアならではの風景だ。

【写真】これでもか!というくらい景色がよい。
【写真】これでもか!というくらい景色がよい。

 宮崎駿氏の「紅の豚」の主人公のポルコが真っ赤な双翼機でアドリア海の上を駆け巡るが、まさにそのシーンを彷彿させる。自転車で海沿いを走るのですら、気持ちよいのにこの島々、青々とした海の上を自由に飛べたらそれは言葉に出来ない気持ちになるだろう。

【写真】アドリア海に浮かぶ島々はクロアチア特徴。
【写真】アドリア海に浮かぶ島々はクロアチア特徴。

 文句の付けようのない素晴らしい景色に息を呑む。時々は自転車を止めてクリスタルブルーの海を眺める。止め今まで数多くの海沿いの道を走ったが、中でもここは特に印象に残る道。もしヨーロッパを自転車で走る人がいるならばこの8号線はお勧めだ。

【写真】時々海面に近いところを走る8号線。
【写真】時々海面に近いところを走る8号線。

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