奇行紀行

 ドブロブニクを出発することにした。理由はまたもイタリアの魅力に引き寄せられたからである。

 もやはイタリアは南から北まで走り尽くし「もう走るところがない」と思ったのだが地図を眺めるとまだふくらはぎの部分を走っていない。「これは今回を逃すともう走る機会がないじゃないか?」。

調べると幸いなことに、いや、ついていないと言うべきかドブロブニクからイタリアに渡るフェリーも出ているではないか「これはイタリアが呼んでいる?」と自分の都合のよいように解釈して、イタリア行きを決めた。

やはり自転車旅行をしていた友人がブログでクロアチアから旅行をしてヨーロッパを回り1年後に辿り着いたのがアドリア海を挟んだ対岸のイタリアの街で「何て進んでいない旅行なのか」と嘆く記事があった。

私の行動をその記事に当てはめるならば散々イタリアを走っておいてまた2年後に全く同じ場所に戻るとは「おい!全然進んでいないじゃないか!」とつっこみたくなる。まさに奇行な紀行である。

また言い訳がましいのだが旅行に決まったスタイルはない、つまり同じ場所を訪れていけないというルールなども存在しない。まぁよいじゃないか「走っていない部分を走るのだから」と自分を説き伏せ、いそいそとフェリーに乗り込むのであった。

ドブロブニクからイタリアのバーリに向かうフェリーは夜の10時発。翌朝7時にはバーリに到着する。久しぶりのイタリアはどうだろうか?

【写真】クロアチアとイタリアを結ぶフェリー
【写真】クロアチアとイタリアを結ぶフェリー

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