チュニジアで芸をしてみる

フェリーが着いた港から首都のチュニスまではおよそ10km。

チュニスはチュニジアの首都。人口は約83万人(2004年Wikipedia)なので中々の都市である。

街に入ると歩いている人も多い。

宿に荷物を置くと早速路上に出かけた。

とりあえず首都の中心に向かっている幹線があり、その両脇が幅の広い遊歩道になっている。

人通りも多いし、ここはよさそうだ。

ただ気がかりなのは芸をしている人が一人もいないこと。

なかなかよい歩行者天国
【写真】チュニス、なかなかよい歩行者道

ヨーロッパでは人通りが多い通りでは必ずと言っていいほど芸をしている人を見かけるが、ここはかなり人通りがあるのに芸をしている人は全くいない。

ただ、布を広げてモノを売っている人がズラリといる。

物品販売が許されているということは、芸は恐らく大丈夫である。

通常取り締まられるのは物品販売の方で芸は物を売っているわけではないので、取締りの対象にならないことが多い。

適当な空きスペースに自転車を止めて芸を始める。

と1分ぐらいだろうか、最初の人が足を止めてこちらを見始める。

すると人が止まる、止まる、あっという間に人に囲まれた。

そして距離が近い。近すぎ

大抵芸を見る人はある一定の距離を保ってみてくれるのだけど、ここはその距離が近い。

半径1mの円である、ぎっちりと人が隙間なく詰まって。怖い

しかも後ろ人が「見えない!」と押してくるからさらに距離が詰まる。

言葉が全く分からないので「もう、ちょっと後ろ、後ろ!」と両手を使って円を広げようとする。

しかし後ろからも押されるので全く変わらない。

もうしょうがない、そのまま続行。

皆恐ろしいほど食い入るように見てくれる。何かこのギラギラ感が怖い。

しかし想像以上にマナーがよいではないか。

マナーの悪いところでは観客が手を出してくることもあるのだが、ここは距離は近いが手を出してくる人はいない。

それどころか、拍手が起こった。

「おおっ」想定外。

フランスの植民地だったからマナーがフランス流なのか。

この回は人が距離を保ってくれた
【写真】この回は人が距離を保ってくれた

ウけるところではキチンを笑い声が出る。おっ、なんだよい雰囲気じゃないか。

というわけで一通り終わり、帽子を出す、すぐ横にいた彼が札を取り出して入れてくれた。

アフリカ大陸第一号は紙幣である。

どんな価値なのか分からないけどありがとう。

続いてコインが次々に入る。

これも予想外。見るだけ見てみんな立ち去ってしまうのかと思ったが、かなり多くの人がコインを入れてくれた。

価値は分からないけど。帽子がズシリとなった、見ると銅色のコインが多い。

とにかく芸をしてチップを投げてもらえるだけでありがたい。本当にありがとう。

ところでコインを受取り「ありがとう!終了!!」って仕草をしたのにみな解散してくれないのはどうしようか。

ずーん

今回は以上です。

 

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