2014年に年末に怪しいメールで急遽招待されたドバイトラベラーズフェスティバル。2014年の12月2日に、お断りのメールを出して以来、全く返信がなし。
そんな話もすっかり忘れていた、去年2015年9月。再びハッサンからメールが届いた。
今回のタイトルはまたも
「Congratulations you have been selected」
(おめでとう!あなたは選ばれました!)
という迷惑メールに一直線のようなタイトルである。よく迷惑メールのホルダに行かなかったな。
返信はないとは言えハッサンとは数回メールをやり取りしていたので、
「おっ、ハッサン相変わらず怪しいタイトルをつけるな」
とメールを開く。
またも長い、要約すると
「ドバイトラベラーズフェスティバルを開催するから来ませんか?」
というもの。
内容は去年のまま、2014の部分を2015に変えただけの文章の使いまわしである。ますます怪しい。早速リンクを辿ってみるとホームページは去年の2014年度のまま更新されていない。胡散臭さに拍車がかかる。
「いや~、これ怪しすぎるだろ~」
と返信を先送り。ちなみに怪しいメールに返信したりすると、どこか課金するサイトに誘導されたりして、最終的にお金を騙し取られるというパターンがある。
すると今度はフェイスブックのメッセージの方にハッサンと名乗る男性から、
「メールの返信を急ぐように」
とメッセージがあった。
「本気か」
するとまた翌々日に添付ファイルと共にメッセージが来た。
「できる限り早く返信求む」
という内容。急かされている。
添付ファイルには昨年同様、今年の参加予定者の名前が連なっている。よく見ると去年と同じ名前がある。これはキャンセルした人をまた呼んでいるのだろうか。
もちろん参加者の大部分は変わっていて、それがまた凄い。
・自動車で世界中を周っているドイツ人男性。
・18年自転車で旅行している中国人。
・馬に乗り旅行をしているアメリカ人女性などなど
これらのリストを見ると、どうも自分がそのフェスティバルに適しているとは思えない。
何しろこの旅行のタイトルは「無銭旅行」である。なんなら大道芸旅行。
確かに自転車で旅行をしてはいるものの、うーん、リストに並んだ人に比べるとイマイチ感がぬぐえない。
そこでハッサンに返信
「リストを拝見しました、何か私の旅行スタイルが、ドバイトラベラーズフェスティバルに適しているとは思えません。」
それから「一応私が行ったこと」をリストとして
・所持金2ドル(160円)で出発した。
・2002年から日本に無帰国で旅行をしている。
・エベレストに海抜0mから人力のみで登頂した。
・またエベレストの山頂から人力と川下りで海抜0mに戻った。
・世界最大の湖カスピ海の南岸を手漕ぎボートで横断した。
・旅行の資金は路上で芸をすることによりまかなっている。
・自転車で7万キロ以上走った。
これを書き、
「このような旅行でも招待してもらえるのでしょうか?」
と向こうの返信を待つことにした。すぐにハッサンからの返信はない。
6日後。
ハッサン
「返信が送れて申し訳ない、審議に出しているので少々お待ちください」
そのまま連絡なし。
先のメールから21日後、もう忘れたのか?という頃10月19日再びハッサンから連絡が
ハッサン
「公式に招待することになりました、近いうちに旅行会社と滞在ホテルが連絡を取るはずです」
となっていた。うわっ。決まったのか。というか今までは公式じゃなかったのか?
怪しい、怪しいと半信半疑ながら本当に呼んでもらえるんか?と期待もあったので嬉しいものである。
こうなると話はトントン拍子に進む。
ハッサンの連絡通り、ドバイの旅行会社から飛行機はどの便にするか?ホテルからは空港に迎えに行くから出口で待っていてくれと連絡が来た。おおっ、本気で招待してくれるらしい。
怪しいメールから端を発したドバイトラベラーズフェスティバル、本当に参加することになってしまった。どんなことになるのだろうか、期待というより不安が大きい。