いよいよ、開始したドバイトラベラーズフェスティバル。
来賓にアラブ首長国連邦の王子がやってくるなど当初は胡散臭いと感じたがシッカリした催しもののようだ。
フェスティバルが始まると世界各国から呼ばれた参加者のプレゼンテーションが始まる。
今日の順番の人はどうなのだろうか。ハッサンから30分のプレゼンテーションがあると話は聞いているのだろうか。
私の出番は二日目なので今日の夜に大急ぎで何か30分のプレゼンテーションを準備しなければ。
手品のほうがよい気もするが、今回は一応旅行者としれ呼ばれているので旅行の話をしなければなるまい。
始まったプレゼンテーション
参加者のトッププレゼンターはオランダのマノンさん。
マノンさんは何をしたかというと、トラクターで女性一人でオランダを出発しアフリカを縦断し、そのままトラクターを南極大陸に運んで南極点まで到達したという、「えっ、なんなの?」と耳を疑うようなことをした女性である。
会場の入り口に展示されていたトラクターはマノンさんのだったのだ。
「Manon Ossevoort」と名前を検索すると「トラクターガール」としてニュースが沢山出てくる。英語の記事が多いが日本語の記事もあった。
とにかくマノンさんのプレゼンテーションが始まった。マノンさんは本業が女優らしくステージの上でも全くおくびない様子である。オランダ人だけに英語も堪能である。
写真がスライドショーで流れマノンさんがそれを解説していくという具合でプレゼンテーションが進んだ。
うーん、すばらしい。
あっというに30分が経過した。マノンさんがホッとした表情でステージを下りてきた。即席なのか知っていたのか、写真だけ持っていてアドリブなのか分からないが素晴らしかった。
次の旅行者がまた凄い
そして次のプレゼンターがステージに上がる。
この人こそ、参加者の仲で有名なドイツ人のグンタGunther Holtorfさん、26年間で215の国を車で訪れたというもう、想像を絶する旅行者。

ちなみにグンタさんは英語版のウィキペディアにも掲載されている人物である。(ウィキペディアには訪問国179と記載されいてる、現在日本の承認国家は195前後)
しかも一台のジープ型のメルセデスで890,000kmを走行し、キム・ジョンイルに招待されて北朝鮮も走行した唯一の外国人らしい。
グンタさんのプレゼンテーションもスライドされていく写真に合わせて解説を行うタイプだった。
26年間の旅行を30分では短すぎる、あっという間に感じたプレゼンテーションだった。
グンタさんは走行跡を見ても只者ではないのだが、その世界旅行を通じての経験からの見識や洞察が鋭く話が全く飽きず、もっと話を聞いていたいと思わせる人物である。
とにかく準備をしなければ
という具合でドバイトラベラーズフェスティバルの開会式が終わり無事に1日目が終了し、ホテルに戻ると23時を回っていた。
今から明日のプレゼンテーションに備えて写真を選別し、それに解説を考えねば。今日は眠れるのだろうか。