既に2週間以上前の話になってしまいましたが、ドイツ版のゴット・タレントであるDas Supertalentのセミファイナルにライブ(生放送)に出演してきました。
報告が遅くなりましたが、しばらくサイトがハッキング(大げさ)の被害にあい、新しい記事を投稿できない状態で、それがつい先日回復したところです。
Das Supertalentのセミファイナルは11月27日にドイツのケルンから生放送で行われました。

またも近づけない!?
前回の日記でドイツ・ゴットタレントの初戦は8月の末、ちょうどその頃ドイツでは新型コロナの感染者数が増加しており未だかつてなかった措置である
審査員に接近禁止
という状況で演じなければなりませんでした。詳しくは前回の日記を参照してください
→ドイツ・ゴットタレントに出演してきました
自分の芸は通常、路上で演じているので人との距離が近く、その分インパクトも大きいと思っているので審査員に近づけないというのは持ち味が十分に生かせないということになります。
結局、審査員に近づかなくても何かウケたのでセミファイナルに進んでいますが、セミファイナルも引き続き審査員に近づけないで演じることになりそうです。
なぜならドイツの新型コロナの感染者数は8月よりも更に悪い状況になりつつありました。
持ちネタが少ないうえに、接近する芸しかないのでもはや終わったという状況、戦う前から負けています。
しかしとりあえずはセミファイナルに出演できるだけでもよいのでドイツに向かいました。飛行機で。

状況は一転
審査委員に近づけないし、どうすればよいのか?と悩んでいるうちに、リハーサルが開始。
とりあえずダメもとで近づいてみるか。と審査員に近づいてみます、すると不思議なことに誰も止めません。
「えっ、これこのまま近づいてよいの」
と思いつつも誰も止めません、リハーサルの審査員代理の前に来ても誰も何も言わないのでそのまま続けます。
なんだか直前に状況が変わったらしく審査員に近づいてオーケーとなったのでした。
ドイツのコロナの感染者数は爆増中ですが、ステージの上は接近してもよいというルールに変わったみたいです。
これでいつも通り演じられるというわけです。一安心。
しかし勝てる要素は皆無
一応自分の芸ができるようになりましたが、依然としてセミファイナルを勝ち抜ける可能性はほぼないと感じていました。
なぜならセミファイナルの勝ち抜けは視聴者の投票によるからです。
そして近年は演じる前から視聴者の人気がSNSなどで分かってしまうのです。
例えばYoutubeの再生回数やインスタグラムの「いいね」の数です。
セミファイナリストがインスタグラムにそれぞれ発表されると、各出演者に「いいね」が付きます。その「いいね」の数も少なくYoutubeの再生回数も少ないのです、これは明らかに人気がない証拠。
というわけで投票であれば敗北必死です。
まぁ期待をせずに、自分のベストパフォーマンスをすればよいかなという気持ちで挑むことに。
想定外にウける
さて、いよいよ本番です。人気がないので、とにかく自分のベストパフォーマンスをということ目指して演じます。
いつも通り自転車で登場し、挨拶をしてから開始します。
出演の順番は2番目です、「2番とういうのも人気がない」のが分かります、通常人気がある人は後半以降に置かれることが多いので。
ステージに登場すると、余計なことを考えている余裕はありません、審査員に近づいてひたすらいつも通りを心がけて演じます。
ドイツ語が不安でしたが、何とか終了。予想以上に審査員がウケてくれたのが印象的でした。

セミファイナルは審査員が演者に対して一人5ポイント満点で点数をつけます、5ポイントで4人なので満点が20ポイント、なんと自分は19ポイントでした。
演じた後から視聴者の電話による投票が始まり、後は最後の演者が終わるまでひたすら待つのみです。
自分の出番が終わったのでホッとして他の人たちの演技を見ていられます。
すべて9人の出演が終わり、集計の時間が少々あり、いよいよ結果発表です。
そして結果発表
結果発表はセミファイナリストがすべてステージに上がり、結果が司会者に運ばれてきて、それを司会者がもったいぶりながら発表するという方式です。
よく何かのコンテストなどで演者が全員並んで、司会が「では3位は~」などと発表する形式でした。
まぁ自分は勝てないだろうと思っていたので「どの3人が勝つかな~」などと思いながらステージに上がります。
そしていよいよ司会の人が「今回のセミファイナルを勝ち抜いた3人は~」とカードを読み上げます。
「ケイイチ イワサキ~」
といきなり名前を呼ばれます。一瞬「ダレソレ?」と思いましたが、自分です。
うわっ~
何それ、
うそでしょう
まじか
という全体的に信じられない系の言葉が頭の中を巡ります。よくステージの結果発表などで「うそ~、信じられない」という表情をする人がいますが、まさにそれ。
自分が勝ち抜けるとは1ミリも思っていなかったのでまさに青天の霹靂。
下の写真が何かそれを物語っています。

なんだか泣きそうな顔ですね。
この瞬間は本当に信じられない思いでしたが、ステージを降りた後、徐々に現実味が出てきて、
まさか勝ち抜けると思わなかったので、良いネタを使ってしまっおり、
「決勝戦にするネタがない」
ということに焦り始めるのでした。
最後にセミファイナルの動画を掲載しておきます。
というわけで次回は決勝戦の日記となります。
今回は以上です。
<関連リンク>
ドイツ・ゴット・タレントのセミファイナルに進出します
ドイツ・ゴットタレントに出演してきました
なんとスペイン・ゴット・タレントのセミファイナルを通過しました
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